日本、そしてパ○ン王国への帰国
今日は帰国後初めてのテニスです・・・下僕がかつて在籍していたパ○ン王国の練習に参加させてもらいました!
うわぁ、マイケルさんぐりぐりスピンだよ。
たかさん、丁寧なテニスだなぁ。
マチコ女史、スマッシュうまくなったんだ。
ジンジャーさん、相変わらずボレーうめぇなぁ。性格も相変わらず悪い・・・
懐かしさと嬉しさで泣きそうになりました。
今日は帰国後初めてのテニスです・・・下僕がかつて在籍していたパ○ン王国の練習に参加させてもらいました!
うわぁ、マイケルさんぐりぐりスピンだよ。
たかさん、丁寧なテニスだなぁ。
マチコ女史、スマッシュうまくなったんだ。
ジンジャーさん、相変わらずボレーうめぇなぁ。性格も相変わらず悪い・・・
懐かしさと嬉しさで泣きそうになりました。
とうとう帰国前夜となりました。
業務の引継やら引越しの準備やらにてんやわんや、この2週間はめまぐるしかったです。昨日が米国での最終出社日ということもあり、関係各部署に挨拶まわりをしましたが、やはりアメリカ人は語彙が豊富。
"you are unforgettable"
"you are great guy to work with"
"our road may cross again"
こんな言葉を聞かされて思わずほろりとしてしまいます。個人として付き合うにはアメリカ人は本当に気持ちが良い人間が多く、できるものならもっとここにいたい、と痛切に感じてしまったことを告白します。
まぁ、こんな言葉も直訳でなくあえて「意訳」すると
「お前面白かったよ」
「いい奴だったよなぁ」
「またいつかよろしくね」
なんて程度ですので、ほろりと来る方がおかしいと言えばおかしいのですが(^_^;)
で、極めつけに格好いいのがインド人の友人から聞いた次のセリフ
"The glory of man doesn't lie in never FALLING... It lies in GETTING UP each time he falls"
あえて下僕風に訳すと
常に成功するから真の漢なのではない、倒れる度に立ち上がるからこそ真の漢なのである・・・
この2年間は今までとは違う環境・業務を経験してきました。そして帰国後も色々なことが起こることでしょう(「下僕さんの人生は下僕さんためじゃなくて、周囲の人を面白がらせるためにあるんでしょ!」とはN女史の弁)・・・この言葉を胸に、帰国後も精進を続けたいと思います。
Hope to see you soon!
一応このブログはテニスブログなのですが・・・テニスネタからかなり遠ざかっております。ここでは、週に一度おじさん連中と遊びでのんびりテニスをするのがこの2年間の下僕・・・全くネタにもなりません。
そんな下僕ですが、昨年のある時期に勇気を振り絞ってこちらの郡の大会にエントリーしたことがあります。
最初に参加するレベルを決めるのですが、これは迷いましたね。日本でいえばいわゆる市民大会なのでしょうが、何せ米国のテニスのレベルは日本とは桁違い。いかにここが田舎とはいえ、下手に高いレベルに参加してしまうと、逆立ちマンですら恐れおののく様な化け物がわんさか現れ、5秒で惨殺されるのは目に見えています。
ただ試合に負けるだけならまだしも、真顔で「何で君がここにいるの?」とか「お前何にも分かってないんだな。これだから日本人はね・・・まったく(と肩をすくめる)。」なんて言われた日には一生落ち込むことになります。
ただ、「迷ったらつらい道を選ぶ」のが真の漢というもの。ここは敢然と一番高いレベルを選択です!
眠れぬ夜が明け、緊張感で顔に斜線を入れながらコートに足を踏み入れます。たとえダンゴ負けしても、毅然とした態度だけは失うまい、と心に唱えながら・・・
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優勝しました・・・失セット0の完勝です。
だって・・・まずもって参加者が8人くらいしかいないし、その8人も・・・一瞬間違えて一番低いレベルでエントリーしてしまったか、と思ってしまいましたがな。
真顔で「何で君がここに?」って聞かれちゃいましたよ。逆の意味で・・・
マジに心が痛かったです(泣)だって一番高いレベルだって聞いていたのにぃぃ!
そうなんです。アメリカはチャレンジの国。皆自分の実力よりはるかに高い(と下僕的には思える)レベルでプレーしたがるんですね。
まともに本気モードのラリーが出来たのは、SFで当たった若いお兄ちゃんだけだったな。珍しくもフォアの強打が炸裂しましたよ。試合が終わった後、
”your forehand stroke is excellent!”
だとか
“your forehand killed me!”
みたいな反応を期待したのですが、実際に言われたのは
”your backhand slice is excellent!”
”that’s so nice controlled”
なんてことでした。ちっ見る目が無い奴め。
.
で、これが人生初の草トーシングルス初優勝(笑)。さすがに微妙過ぎて周囲に自慢もできませんでした。
何度かトライはするものの、結局当地のCompetitive tennis player(注:テニスバカのこと)とプレーする機会は皆無でした。
かといって、あきらめていると隣のコートで全日本レベルのダブルスがプレーされたりする・・・
いないと思っていると不意に現れ、捜し求めると姿を隠す、嗚呼アメリカのテニスバカ、彼らはあたかも雪男やネッシーの様に捉えどころがないのです・・・
後任の人事や帰国の日程も決まり、かなり日本に帰る感が高まってきた今日この頃です。
人間の心理の常なのか、こうなると今のアメリカ生活の良い点が胸を突いてきます・・・広い家に道路、駐車場、抜群の通勤環境、安いビールに牛肉・・・中でも一番惜しまれるのはアメリカ人独特の明るさでしょうか(笑)
いや、ほんとに皆暗くならないんですね・・・下僕的には赴任した2008年や昨年前半はかなり業績的にも厳しく、つらい施策も数多く打ち出されたのですが、内面はともかく外面的には皆陽気に振舞っていました。
この辺りは、自分と正反対なだけに、個人的に非常に大きな関心がありまして・・・私がみたところ、アメリカ人の「DNA」のなせる業と見ています。
一番大きなポイントとしては、彼らが基本的には加点主義だということでしょうか。何かを自発的にやろうとすると、それだけでこちらが照れる様な賛辞が送られてきます。また、たとえその結果が寒いものであったとしても、"that's great plan"だとか"your idea is impressive"などと返ってきます。
ここでは自主性を尊重する教育ともあいまって「何事であれチャレンジすることは好ましい」というDNAが刷り込まれているのです。従って、仕事でも部下のアウトプットに対する上司の反応は、まずお礼と称賛。当然NGも出すのですが、それについても「以下の点を改善すると、さらにexcellentなものになるから、検討してくれるとうれしいな」的な言い方をします。
以上を端的にまとめると・・・アメリカ人は怒られることがほとんどないのです。
そりゃ明るくなって、ポジティブ・シンキングの一つでも身につけようって気になるもんです。
典型的な団塊jr.世代として、受験勉強、就職活動、サラリーマン生活・・・過酷な減点主義の競争を生き抜いてきた下僕 「勝ち抜いてきた」ではありません、念のため(笑) です。
通常の業務においても、よほどの秀作でもない限り、上司から返ってくるとのは基本的には間違いとか足りない点の指摘、相手が悪いとさらに罵声がおまけとして付いてきます(笑)
そんな自分にとって、ここがまるで天国の様に映ったのは、皆さんのご想像の通りです・・・ただ、下僕にとって不幸だったのは、私には日本人の上司と日本の本社がいたということ。そう、上からは日本式にガンガンに責められ、下にはアメリカ式にやさしくソフトに対応、という絵に描いたような中間管理職待遇を満喫することができました(笑)
ましてや、財務というのは色々「標準」がある世界、たまに目を覆いたくなるような「クリエイティブな数値」を提出されて、PCの前で凍りつくことも数知れず・・・
たかがアメリカ人、されどアメリカ人、僕は何気にうらやましい・・・
下僕の法則その19
「悪いことこそすぐに報告せよ」と言う上司に限って、悪い話を報告すると解決策を用意していないことに、まず怒る。
同 付則
その上司が「変化を恐れるな!」と言った場合、改革案に対して「こんなリスクがあること出来るかぁ!」と叫ぶ確率は90%以上。
任期半分でクビになったとはいえ、2年間をアメリカで過ごしたという事実は事実です。
従い、人は私がアメリカおよびアメリカ人について多少なりとも語ることに耐えねばなりませぬ(笑)
今日は日本人が持つ代表的なアメリカ人観に若干の私見を述べさせて頂くこととしましょう。
曰く「アメリカ人は自己中心的」
これは、まぁYesでしょう。ただ、自己中心というよりは「個々人を中心とした合理性」が一番重要視されている、という気がします。くそ忙しい時に重要なポストに就いている人間が「子供の送迎があるから」という理由で5時に会社を出る、なんてのは頻繁に起きます。日本だとあれこれ言われるところですが、ここでは普通。つまりは「5時過ぎても自分を拘束するのであれば、事前にそうスケジュール調整してくれ。報告だけなら家でメール見るからそれでいいだろ。」ということでしょう。「付き合い残業」何万年たってもアメリカには普及しないでしょう。
ちなみに納期を守れない理由のNo.1が「だって必要な○○(情報、材料etc)がスケジュール通りこなかったんだもん!」。日本の本社でこんなことを真面目に主張したら張り倒されますが、ここでは普通に聞きます。「その人間にとって合理的」なら何故か深く追求されません。
曰く「アメリカ人は怒りっぽい」
明らかにNo.ですな。チンピラならともかく、1人前の社会人が人前で怒鳴ると、その人間は自分の感情すらコントロールできないと見なされる様です。年中怒鳴っていて、それがリーダーシップの一種と信じている日本の本社の一部の偉い人には是非見習ってほしい。マッケンローは・・・突然変異だったのでしょうか?
曰く「アメリカ人はストレート、社交辞令などあまり考えない」
圧倒的にNo.です。皆あきれるくらい愛想が良い。
"How's your weekend?"だとか、よく話しかけられます。最初はつたない英語で一生懸命答えようとしていましたが、"Good."だとか"Interesting."とかで軽く流されること数回・・・これが彼らの社交辞令だということを学びました。まったく、関心が無いなら聞かないでほしい、と何回思ったことか。
曰く「アメリカ人はがめつい、そして金のためなら超働く」
前半はYES。本質的にケチですね。豪邸に住んでいるにも関わらずバーゲンセール大好き。後半は・・・人による、でしょうか。私の周りには見かけませんでしたが、もっとも、私のいたところは「日本で例えるなら秋田県」と言われる片田舎ですので。毎日20時間働く様な気合いの入った人間が来る場所ではないのでしょう。
曰く「アメリカ人はITに強い」
これは本当・・・皆当たり前の様にAccessを使いこなしてます。大がかりなシステムなしに、短い時間で大量のデータを正確に処理する能力は日本人の比ではありません。Excelどまりの下僕は、全くついていけず、あえなく討ち死・・・
曰く「アメリカ人は押しが強い/交渉が強い/理屈っぽい」
結構日本人と同感覚でしょうか。人事評価の項目に「協調性」「コミュニケーション」等があり、自己主張のみの人間はNGを出されます。日本人の方がよほど理屈っぽいです(笑)
「義理と人情こそが男の華」を信条とする下僕ですら、何度か"you are so logical but..."的なことを言われたことがあります。また、米人セールスマンは愛想も良いがあきらめも早い(笑)。
曰く「アメリカ人は細かい作業ができない」
基本的にYesです。そして、何よりも、何よりも「面倒くさがり」です。財務という仕事柄色々差異分析をするのですが、「ある時点の前年差と今の前年差の"差"」いわゆる「差の差」的な分析を依頼すると、こちらの人間は宇宙人でも見る様な眼でこちらを見ます。データ処理なら得意なんですけどね・・・
ちなみにこれ、日本人は大好きなんですな・・・日本本社との調整担当の自分、何度間に挟まれて圧死したことか。.
ここまで来て改めて思います。
実は私、当社北米現地法人のこと結構好きなんです。
人事制度の考え方なんか日本より数段進んでいるし、何よりも「人を人して尊重する」企業風土を大事にしています。
最後にこれを・・・
曰く「アメリカ人は英語を話せない人間を見下す」
No.です。
正解は
「英語を話さない人種が地球上に存在することを知らない」
です。
やっぱりアメリカ人だからねぇ。
大変、大変ご無沙汰しておりました。ココログ、更新の仕方をすっかり忘れております。
実は私、4月中旬に帰国することが決定しまして・・・取り急ぎご報告申し上げる次第です。
2年間、多くのことがありました。嬉しいこと・・・はほとんどなく、大多数がつらく悲しいことでしたが、北米派遣者同士が互いを慰めながら語り合う「punishmentのアメリカ」で何とか生きながらえただけでも上出来ということでしょう・・・まぁ、仕事のパフォーマンスが悪く任期半分でクビになった、というのが実情ですので、誇れるほどのものではないのですが(笑)
帰任先の部署は前いたところの「斜め横」という感じのところで、旧知の人が少なからずおります。今日は帰任先の部署や関連の部署に挨拶の電話を入れたのですが、リアクションとしては「えっ、もう帰ってくるの?」というものが大半でした。確かに2年という年月は自分が感じるには長く、他人が感じるには短い微妙なところなのでしょう。まして前いた部署を去る際には「もう二度と会うことはないけど、泣くんじゃないぜBaby!」的なものを前面に押し出していたので、気まずさもひとしお。ばつが悪いことこの上ありません。
帰任部署の先任にあたる人からは一通り業務の概略を聞きましたが・・・一筋縄ではいかないところが、我が社のすごいところ。
先任「○○や××、そして△△なんてところが、守備範囲かな。私は2月16日に転出するので直接引き継げないんだけど、がんばってね♡」
下僕「えっ?引継してもらえないんですか・・・。」
先任「うーん、前に君は似たようなことしてたわけだし、必要ないと思われているみたいだよ。」
下僕「・・・」
そして、極めつけは
下僕「周りのスタッフはどんな人がいます?」
先任「えーとねー、○○さんに××君、あぁそうそう、Nさんもいるよ」
下僕「ちょ、ちょっと待ってください。NさんってあのNさん!?」
先任「そうそう、君と前の部署でずうっと一緒だったNさん。」
Nさん・・・N女史・・・皆さんは彼女のことを覚えていらっしゃるでしょうか。渡米前には下僕の隣の席に位置し、周囲の血も凍る数々のバトルを繰り広げ、当ブログにネタを提供してくれたあの悪魔女性です。
武田vs上杉、ローマvsペルシア、米国vsソ連、シャアvsアムロ、ジンジャー氏vs下僕、逆立ちマンvs下僕(すみません、これは嘘です)・・・古今より敵対関係の典型として取り上げられるこれらに決して劣らぬ、我が生涯の宿敵・・・
何度かメールのやり取りをしたことがあり、どこか別の部署に異動したとは聞いていたのですが・・・まさか、下僕の帰任先に先回りしているとは。
一瞬絶句する下僕に追い打ちをかける様に
先任「良かったね。お互い良く知っているし、前にも仲良くやっていたんでしょ?」これだから善人は恐ろしい・・・
.
ただ、人は変わるもの。
こちらから心を開いて、虚心坦懐に接すれば以前の様なバトルはしなくて済むかも知れません。そう、真の漢を目指す者は謙虚さを忘れてはいけません。第一周囲を変えるにはまず自分が変わらなければならないのですから・・・これが米国で学んだEQって奴です。えぇ、EQが低いとポジティブ・シンキングが身に付かないんだそうです(爆)。
そう思い直した下僕、勇を鼓して挨拶の電話を入れます。
下僕「あっ、Nさん?下僕ですけど今度・・・」
N女史「今忙しいんだけど、切っていい?」
こうして人はネガティブ・シンキングに堕ちていく・・・
何とか予算なんかが終わりに近づき、少しだけ余裕が出てきた下僕です。まぁ、すでに決算作業が始まっているので、すぐにつらい時期に突入するのですが・・・
ウインブルドンはすごかったですね。
試合の内容もさることながら、はたしてナダルは本当に人類に属しているのか、深く考えさせられました(Yプロごめんなさい)。
そして、英語にもだいぶ慣れてきました。といっても英語が出来る様になったのではなく、英語ができない自分に慣れた、ということです(憫笑)
当地のスタッフと話していて、相手がイライラのあまりすごい貧乏ゆすりをするのに慣れました。
こちらが熱の入った説明をしている中、相手があくびをするのにも慣れました。
まったく言葉が通じないというのはすごいことです。毎日がクライマックスです。えぇ。
さて、当地では日本の国際免許証は一時的にしか使えませんので、州の運転免許を取る必要があります。
誰でも通ることで定評のあるアメリカの運転免許ですが、なにせここはドラクエの国(注)。あらゆることがうまく進まないのです・・・
(注)何かをしようとして役所だとかにいくと、「そのためにはAが必要」と言われ、Aを取るためにはBの手続きが必要だとわかり、Bの手続きをするためにはCの許可証が必要で・・・なんて感じに、次々にやることがスパイラル状に連鎖していき、ちっとも進まない。ちなみにこの例え、トンから聞きました。
あぁ、このネタがわかるのはジンジャーさんくらいかな(笑)
とりあえず、会社のツテで過去問を入手し、軽く勉強してから近くの試験場に向かいます。「予約をしてから行くべし」みたいなことが、州発行のガイドブックに書いてありましたが、別に予約なしでもOKとのことですので、軽い気持ちで朝7時に試験場の扉をくぐります。
何とか受付を済ませ、視力検査を終えた後に、いよいよ学科試験です。
こちらではPC端末で受験ができ、一問回答する度ににその場で正解か不正解がわかる仕組みになっております。問題数は30問もあります(笑)
最初の数問こそ多少緊張しましたが、やり方になれるとスイスイ進み・・・全問正解で合格です。改めて思いますが、自分、本当にくだらないところでは強運を発揮します。
それにしても、
「前方に交通事故の現場が見えた。誰も怪我はしていない様子。さてどうする?」という質問に
1.そのまま交通の流れを乱さない様に、通り過ぎる。
2.スピードを上げて、通り過ぎる。
3.近くに寄って、減速し、好奇心でガン見する。
の三つの選択肢・・・
一体どう考えたら1以外を選択できるのでしょうか?
特に3を選ぶ人間はいるのか?本当の大物なのか、ウケを狙っているかぎり選びようがない選択肢です。
学科を通ると、続いて試験官が同乗しての路上テストに入るのですが、いつまで待ってもお呼びがかからない。1時間ほど待った末に勇気を振り絞って聞いてみると、どうも路上テストは予約優先で入れていくため、予約なしの人間は予約が途切れるまで待たねばならないとのこと・・・これでやっと「予約をすべし」の背景がわかりました。
まぁ仕方ありません。待つことにしましょう・・・
1時間経過・・・
2時間経過・・・
全く無視されています。
下僕といえどもさすがに限界です。第一午後から出勤しなければならないので、もう時間がありません。カウンターに行って再び同じやりとりを繰り返した後、思い立って今日一日の予約状況を聞いてみると
当り前の様に「うーん、今日は全部埋まっているわね♪」との返事が・・・
何故それを早く言わないのだ!?
真の漢を目指す者に何たる無礼!
そこに直れ!無礼打ちにしてくれるわっ!!
と、心の中でわめいてから、気を取り直して事情を説明、路上テストのみ後日受ける、という扱いにしてもらって、泣く泣く試験場を立ち去りました・・・
.
2週間後、リターンマッチに試験場を訪れます。国際派ビジネスマンたるもの段取りに怠りはありません。今回はばっちり路上テストの予約を取り、準備万端で挑みます。
意気揚々と受付に生き、要件を告げると・・・
「え~と、前回の記録が何も残ってないので、今日は学科試験も受けないとダメね」
と、平然と言われます・・・
ここで学科試験を受けてたら、路上テストの予約時間に間に合わない・・・せっかく取った予約がふいになってしまいます。第一前回試験を受けてから2週間経っているため、あの時勉強した内容などとっくに忘却の彼方です。従い、あれこれ手を尽くして反論し、最後には担当者に思いきりガンを飛ばしたりもしましたが、向こうは完全に聞く耳を持たず・・・
やむなく一からやり直しです。
.
幸いなことに学科試験は通り、路上テストも1時間弱待っただけで、受けれることになりました。やはり、ガンを飛ばしたのが効いたようです(笑)
さて、ここまでの長い道のりを考えると、この路上テストに失敗は許されません。まなじりを決して試験に挑みます。
ところが・・・この試験官、やたらと話しかけてきてロクに下僕の運転を見ようとしません。
曰く「今日は暑いね~。さっきの車はエアコンがついてなかったから大変さ!」
曰く「どこに住んでるの?あぁ、あそこはいいところだ。」
そして、下僕が日本人と知るや否や熱く日本料理について語り出し・・・10分ほどべしゃり倒したあとおもむろに
「あぁ、もう戻ろうか。試験?いいよ合格で♪」
こんな試験を受けるために散々苦労したのか!?
まぁ、落ちるよりはマシですが・・・何か心に引っかかるものが最後まで残りました。
恐るべしアメリカの免許制度。
恐るべし話好きの試験官。
そして、恐るべしアメリカ人・・・あの程度の試験で落ちる人間がいるらしい!
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そうそう、これを書いている間に日付が変わり、37回目の誕生日を迎えました。
人生山あり谷ありとよく言われますが、社会人になってからというもの谷ばかり、それもどんどん深くなっていく一方です・・・
そろそろ山に登りたいです。
エベレストとか言いません。富士山とも言いません。
せめて高尾山くらい登りたいです。
皆様お元気ですか。私は元気ではありません(笑)
まぁ、元気でないのはいつものことではあるのですが、ここ2週間ほど予算編成作業中であり、死亡しております。
何とか生活の方は落ち着いてきたのですが、渡米以来私を悩ませてきたものの一つに頭髪があります。赴任前のドタバタで、そもそも日本にいるときから長かったくらいですから、今は本当に長い。間違いなく人生最長と言えるでしょう。
ところが、ここはアメリカ。少し時間が出来たので床屋に行ってきます・・・何てわけにはいきません。まずもって日本人の髪質を理解していないし、何よりも言葉の壁が分厚い。
「1インチ(約2.5cm)切って」とお願いしたら、1インチだけ残してすべて刈られてしまった悲劇の持ち主は少なからず存在します。
とはいっても、いかんせん日々暑くなっていく中、私の忍耐も限界を超え、ついに近くの「sports clip」なる散髪屋にむかいました。
扉を開けると、床屋というより美容室に近い感じがします。受付を済ませてまつことしばし、呼ばれていよいよ戦場に向かいます。
出てきたのは、ヒンギスを少し美人にした感じの金髪の若いおねえさん。下僕といえども男のはしくれ、思わず眼尻を下げ、二言三言会話を交わしてから席につきます。
まぁ、会話といっても、何を言っているのかさっぱり分からないので、Yeah!とかYes!とか返しただけなんですが・・・
「で、どうする?」
「Please cut by 1 inch」
この”by”には相当気合いを込めましたね。フォアを打ち込む時並のやつね(笑)。
「OK!」とヒンギスねぇちゃん、陽気に応えて散髪開始。どうやら上手く意図は伝わったようです。アジア系の人間は珍しいのか、「どこから来たの?」「私の友達のお父さんは日本に赴任してたわ」「日本食はいいわね。Sushiは最高だわ」などとしきりに話しかけてきます。英語での会話は疲れるのであまり気が進まないのですが、何といっても相手は金髪美人、つい愛想よく応じてしまいます。
前頭部を一通り終えたところで「ところでバリカンは使っていいの?」と聞いてきます。
日本にいたころから横と後ろはバリカンを使っていたので、この質問には躊躇なくYes。
と、やおらヒンギスねぇちゃんバリカンを掴み、当然の様にうなじのあたりから頭頂部まで一気に刈り上げます!
「!?」
全く予想外の展開に度肝を抜かれ、一瞬思考が停止します・・・その間にヒンギスねぇちゃん、容赦なく後頭部から側頭部にかけてバリカンを使うことにド集中。バリカンを使うことで興奮するのか、それとも単にそういう呼吸法なのか、とにかくこのねぇちゃんえらく鼻息が荒い。目を点にした下僕のあたまを「フン!、フッ~!」と文字通り鼻息荒く刈り続けていきます。
この床屋はテレビが目の前に1台置いてあり、スポーツ番組を見ながら散髪ができるのが売りなのですが、こちらはテレビどころではありません。このままでは修行僧の様な髪にされてしまいます。
ようやく我にかえり、ヒンギスねぇちゃんが少し手を止めたタイミングで、「横と後ろはいいけど、上が少し短すぎないかな?」と蚊の泣くような声で声をかけます。
ところがこのねぇちゃん、さも意外とばかりに「だって横を短くするんなら、上も切らないとバランスが悪くなるわ!」と言い切りました・・・ヒンギス似なのは顔だけでないようです(泣)
その後も彼女は作業を続け、坊主頭寸前まで刈り込んだあと、さも満足そうに
「長さはこんなものね。普段どうやってセットしてるの?ちょっとやてみて」と聞いてくるのですが・・・もはやセットするような髪は残っておらず、せめて社会人らしく髪の毛を寝かせようとしたところ・・・
「No!」と語気も鋭く、下僕の試みを全否定。
ジェルをつけて髪をツンツン立たせて、さも満足げにうなずく、ヒンギスねぇちゃん。
「これで大分よくなったわ。でしょ。」
あぁそうかもね。僕もこんな髪型にしたことがあったよ。高校時代にね・・・。
半ば気絶しそうになりながら、店を出て、家に帰ると案の定トンは大笑い。
「中国からの不法移民みたい!」
アメリカの床屋恐るべし、ヒンギスねぇちゃん畏るべし。
早いものでもう5月も終わりに近づきつつあります。
こちらでは、内陸のためか気温の変化が激しく、30度くらいまで暑くなるかと思えば翌日には20度を切ったりします。天候も変化が激しく、朝家を出るときは晴れているのに会社に着いたら雷雨になっていたり・・・晴れている日は8時近くまで明るいこともあって未だにここがどういうところなのかよくわかりません。
さて、今回はこちらのテニス事情を簡単にお話します。
ここはサラリーマン兼テニスバカにとってはある意味地獄、ある意味天国でしょうな。
天国の部分から話しますと、
・コートは、アパートや公園などいたるところにあります。大抵無料もしくは格安です。
・ボールも安いです。といってもダンロップフォートや天下の名品XT-8はなく、PENNとWILSONばかりですが、3つ入って2ドルしません。
・ガットも安いです。貼り代込みで20ドル位でしょうか。
で、ここが何故地獄かと言うと・・・そう、仲間がいないのです。
まだよくわからないところも多いのですが、そもそも当地では、いわゆるアマチュアのテニスバカ(competitive playerというらしい。英語にすると高尚な響きを持つから不思議である)はいないらしい・・・少なくとも私は見たことがありません。
と思っていたら・・・
トンがいろいろネットで検索して、アメリカ版女子連みたいなものを見つけ・・・どうも試合は平日に行われているようです。私もあちこち検索してみたら、平日の夕方に開催されているものを見つけました・・・
アメリカのテニスバカ畏るべし・・・そう、彼らは「平日は仕事がある?そんな腑抜けに用はないぜ!」と、仕事よりテニスを優先しているハイブロー集団なのです。単に仕事をしてないだけかもしれませんが・・・
一体どんな奴らがいるのでしょうか?
下僕的イメージでは黒のライダースジャケットを着込んでハーレーで到着。おもむろにラケット(プロスタッフミッド、いやウルトラ2かな)を取り出し、時速200kmのサーブを放つ、そんな感じなんですが(笑)
皆さんの中には私が仕事や生活に追い回されてテニスどころではない、と思われている方が多いと推測しますが、私をなめてはいけません。
仮にも真の漢を目指すもの、たとえ異国の地にあろうとも、修行を忘れることは決してなく週に一回はやっています。違いといえば、目的が「試合に勝つ」とか「いいショットを身につける」とかではなく、単に「ダイエット」に変わったことでしょうか(泣)
会社の偉い人(この人は元インカレ選手であります)の紹介で地元の日本人テニス会みたいなところに連れていかれ・・・言われるがままに、指定されたテニスクラブの会員になってしまい、そこで毎週日曜日に2時間やっています。
当地で定年を迎えて、そのままこちらに残ってスポーツ三昧の暮らしをしている方がボスで、他の人も40-50代のシニアな方々ばかりですが、フォームはヘンテコなわりになぜかボールが返ってくるので、運動にはなります。
それにしてもこのボス、面倒見が良さそうな反面、武勇伝・自慢話が大好き・・・ふと東京はK区の名選手を思い出しました(笑)
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