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2006年5月 5日 (金)

下僕的マンガ論

本日の試合は・・・語る術がございません。しばらくテニスのことは忘れることにします・・・好きなだけ笑ってください。

絶望のうちに、ふと気付くと足はマンガ喫茶の前に。

下僕、今までに文学本やノンフィクション物を紹介しておりましたが、いわゆるマンガ本も高く評価しております。よく欧米の識者の「日本のサラリーマンは通勤でマンガを読んでおり、その知的レベルが疑われる」的な発言を耳にしますな。下僕は思います。そりょそうでしょうよ。あんたらは小学生以下を対象とした、死ぬほど退屈なディズニー物や、やたら能天気な勧善懲悪ストーリーしかないアメコミしか知らないんだから(ファンの人がいたらすみません)。
それに引き換え日本のマンガは・・・「ゴルゴ13」が見せる、虚構とリアリティの絶妙な配合。「BJによろしく」が提示する、現実の残酷さと人間の生命の尊厳。「アドルフに告ぐ」がつきつける、人間の行為の正当性に対する不断の問い。「スラムダンク」が展開する、現実のNBAすら凌駕する躍動感とそのキャラクターの鮮烈さ。初期の藤子不二雄の短編SFアニメによって掻き起される知的好奇心。「るんるんカンパニーが生み出す強烈なナンセンス等々・・・どこに出しても恥ずかしくない名作は枚挙に遑がありません。日本の「マンガ本」のレベルは世界イチィィィ
まぁ、「知識を増やす手段」としては勧めませんが。

会社後輩のY君が「下僕さん向き」と薦めてくれた「DEATH NOTE」と、ミッチーさんが「マジでキャラかぶってますよ」と太鼓判を押す「さよなら絶望先生」。今まで読まなきゃと思ってた本を、今日は一気読みしてきました!

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まずは「DEATH NOTE」(1~11巻)。ストーリー展開も良くできているし、素直に面白いマンガだと思います。ただし、字が多くて読むのに疲れます(^_^;)。すごく売れているみたいなので説明不要と思いますが、殺人犯「キラ」と彼を追う者の「知恵比べ」が見せ場で、このあたりは「沈黙の艦隊」と似ているのかな。中々読み応えがありました。ただ、ただ、これも「沈黙の艦隊」と同じなのですが・・・中盤以降はどうしても展開に無理があるかな、と感じることしばし。下僕的には辞め時を逸した名作でしょうか。ちなみにこれは、映画化(もしかしたらテレビ化かも?)するらしいですが興業的にはともかく、内容的には失敗する方に全財産かけます。こんなストーリー展開の複雑なものは、原作を読んだことの無い人が映像で1回見ただけではまず理解できないし、原作を読んだことのある人は、それはそれで原作とのギャップに幻滅すること請け合いです。

お次は「さよなら絶望先生」(1~3巻)・・・これは凄いマンガです。キャラクター設定の巧みさ。いたる所に設置されている「知っている人だけが知っている」小ネタ。全くストーリーと関係のない「前回までのあらすじ」や巻末の「紙ブログ」。

406363646101_scthumbzzz__3 いやぁ参りました。モロに下僕の好みですし、あまりの面白さに声出して笑っちゃいました・・・マンガ喫茶で。お陰で周囲の人からは不審者扱いです。今までの下僕ギャクマンガランキングのベスト1は、前述の「るんるんカンパニー」でしたが、これはいきなりの初登場2位って感じです。それにしても、この著者は博識だなぁ。本当に感心する一方で、どこまでこの質が維持できるかちょっと心配です。現在3巻ですが、この密度の濃さでは5巻くらいが限度かな、それ以上いくとレベルが落ちそうで怖いです。DEATH NOTEもそうですが、マンガというものは長く続くとどうしてもワンパターンになりがちで・・・連載作品の宿命でしょうか。

というわけで、マンガ喫茶に何と8時間滞在してました。テニスで負けて、いじけてマンガ喫茶に入り浸り。しかも34歳にして・・・我ながら情けない・・・。

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コメント

お疲れ様です~
今日はテニスの話はやめときましょうか(汗)

絶望先生、気に入っていただけてよかったです。あの内容を少年誌で連載中ってのがスゴいですよね。マニアックすぎるネタが多いためか、元ネタ解説サイトみたいなのもあるようですよ。

ところで、私も今年は毎週一冊本を読もうと思っていたのですが、忙しさを言い訳にして既に挫折しています(泣) 実用書で面白くて役に立つようなおススメのものがあったら、ココで紹介してほしいです。

投稿: ミッチー | 2006年5月 5日 (金) 23時38分

初めて、ここに登場してしまいましたが、面白すぎですね。
ミッチ~さんが糸色望先生だと言っていたのが思い出し笑いされます。

今日は、私も非常に反省が多い一日となりました。テニスと覚醒レベルという話題で本が書けたらいいなと思う今日この頃でした。

最近読んだ本の中で一番の当たりは、オブジェクト脳の作り方です。え、全然関係ない?

投稿: しの@ヨッパ~ | 2006年5月 6日 (土) 01時37分

ミッチーさん
いやぁ~、テニスについては誰か突っ込んでくれないかなと(笑)。
絶望先生は凄いっす!立花隆がコッポラの「地獄の黙示録」に感動してネタ解析本みたいなものを書いてますが、やはり絶望先生にも存在するんですね。
面白くて役に立つ実用書・・・絶望的です!(笑)。が、今度トライしてみます!

しのさん
始めまして(笑)。これからもお暇だったらちょくちょく遊びに来て下さいませ。ためになる話は一切無いので、忙しかったら結構ですが(^_^;)
オブジェクト脳の作り方・・・随分難しい本を読んでますな~。しのさんはプログラム言語系の仕事ですか?私は典型的な文系脳ですので、この手の話は全く絶望的です!ってくどいか。
テニスと覚醒レベル・・・確かにそんな気分にさせてくれること多し、ですね。私は「SELF1との別れ方」なんて本が欲しいです(^_^;)

投稿: 下僕 | 2006年5月 6日 (土) 10時23分

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