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2006年12月 9日 (土)

人は信じるなかれ

そろそろボーナスのシーズンでしょうか。一応下僕の会社もボーナス出ました。一応、ですが・・・

本日は法事ということで、テニスはお休みです(^_^;)
代わりと言っては何ですが、不夜城シリーズの完結編「長恨歌」を読んでました。

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不夜城シリーズ、素直に面白かったですね~。私はひねくれ者なので、話題になったときには読んでおらず、今年に入ってから全て読みましたが、何がいいって、ハッピーエンドが一つもないのが良いです!下僕の本を選ぶときの選択基準は、ずばり読後感の重苦しさです。今更若い男女の「美しくも切ない」恋愛物語を読んでも、自分の現実とのギャップで嫌になるだけですから(笑)

やはり、出来としては最初の「不夜城」が1番でしょうか。2番手の「鎮魂歌」と最後の「長恨歌」は、少しばかりストーリー展開に強引さがある様に感じます。何もそこまでして意表をつくことに拘らなくても、という感じでしょうか。

これを読んで、やっぱり中国人って怖い!と思い、触発されて呼んだのが「毛沢東秘録」。

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これはバリバリのノンフィクションで、大躍進政策から文化大革命、そして4人組逮捕までの中国政治の裏を描いております。読後感の暗さからいったら、こちらの方が「不夜城」より上かもしれません。何たってノンフィクションですから・・・

それにしても、毛沢東は怖いですね。下僕的には上司にしたくない人の断然№1です。あえて例えるなら外資系でよく見かけるという「ナンバー2キラー」でしょうか。ある人間に目をつけてナンバー2の地位にまで引き上げ、そいつに自分の施策をやらせておいて、失敗したらそいつを切る。上手くいったらいったで自分の手柄。そして、そいつの権勢が自分を脅かすまでに成長すると、違う人間を引き上げて今のナンバー2を蹴落とさせる・・・

ひょっとすると、中国人そのものが怖いのかも知れません。
「不夜城」には「中国人にとって、相手を恨むとはただ殺すことではない。相手の持っているものを全て奪い取って、そのことを見せ付けてから殺すことだ。」なんて言葉が出てきますし、毛沢東はフルシチョフに「わが国には10億の人間がいる。核戦争で9億人死んでも1億人は生き残る。それでアメリカに勝てるんなら全然いいじゃないか。」と言ったみたいです。(この言葉、落合信彦の本で知りました)

一方、「ナンバー2キラー」が何でこんなに上手くいくかというと、・・・、そうです共産主義だからです。何てったって一党独裁。専制政治です。全ての権力を持つのが王様なのか共産党のトップなのか、という点しか違いはありません。
資本家を倒すための革命を進める使命を持った共産党のみが正しいという建前ですから、そのトップにいる人間に「○○は反革命的だ」と言われたら最後、無実だろうが何だろうが、あっという間に失脚します・・・。

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そんな共産主義のあり方をものの見事に描いたのが、このオーウェルの「動物農園」。この本を読むと、共産主義が恐ろしいというよりも、その実態を知りながらも何ということはなく従ってしまう、国民の方が恐ろしいと思ってしまいます。もっとも、自分の実生活を考えるとものの見事に「会社の犬」になりきっていますので、「とりあえず長いものには巻かれとけ」というのは人間の本性なのかもしれません。
ちなみにこの著者オーウェル氏。貧乏な環境にありながらイギリスの名門校に進学するような優秀な人だったらしいのですが、常に悲観的で、周囲に対して被害妄想・劣等感を感じていたそうです。この点、私はすごい親近感を覚えます(笑)

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コメント

私もデビュー作の不夜城が一番好きです。
ハッピーエンドがないのも下僕さん向きですねw
馳星周の本は何冊も持っていますので、
こんど貸しましょうか?

投稿: タコ君 | 2006年12月 9日 (土) 23時01分

タコ君様
今日はお疲れ様でした!
最後は風が強かったですが、天気が良くてよかったですね。
タコ君様も馳星周をお好みですか!
あの、暗い読後感がたまらないっすよね~(笑)
今度あの世界の魅力について、語り合いましょう!

投稿: 下僕 | 2006年12月10日 (日) 22時48分

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