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2007年4月13日 (金)

職業選択の自由と仲間意識と格差社会

先日当社を担当している某証券アナリストと飲みました。

下僕、財務職能とはいえ、IRという営業的な色彩が濃い業務をしておりますので、社外との接点は多いのですが、特定の方と親交を深めることは公平な情報開示の観点から好ましくない、ということで、基本この手のお話はお断りしております。
ただ、今度彼が担当を交代することになり、「その挨拶を兼ねて」というサラリーマン的に断るのが非常に難しい打診があったため、近くの居酒屋で飲むことにあいなりました。

彼は非常に優秀。そして話し好き。
私はもっぱら自社の内容を「説明する」のが仕事なのですが、彼の場合、最初は私の説明を神妙に聞いているのですが、そのうち彼の方から意見を言い始め、最後は彼の説明を私がひたすら聞く、という「逆転現象」がかなりの頻度で出現します。
従って彼の電話は常に長く、うっかり取ってしまうと1時間は拘束されますので、ミーティング中に彼から電話があったときなど、誰が折り返すかで課内で熾烈な争いが生まれるほど(笑)。

そんな彼です、酒が入るとそのトークにますます熱が入り、色々業界の話を聞くことができました。「○○とか、人間として終わってますよね~」なんて、某著名アナリストを批判するくだりには下僕も大いに同感、大笑いです。

一方、彼には中々自虐的な面がありまして・・・
「アナリストなんて株の予想屋ですから、いなくなっても世の中誰も困らないんですよ!」
なんて正確な自己認識自己否定発言も飛び出します。
ただ、そこはこちらも心得たもの、「その通りですね!」という言葉を飲み込み
「そういう人もいますけど、○○さんは違いますよ!」とすかさず否定に・・・伊達にサラリーマンを10年以上やっておりませぬ。

そんなんで会話は盛り上がり・・・

私がテニスバカなら、彼は自転車バカらしく、「先週末も山梨まで行っちゃいましたよ、自転車で♪はは。僕ってバカですよね。」

あぁ、あんたホントバカだよ。
でも分かる・・・分かるぞ、その気持ち。
個人的には山梨に自転車で行く気には一生ならないでしょうが、両足が攣りながらテニスするのも、他人から見ればそれ以上の狂気の沙汰でしょう。何事にも本気で取り組むのはいいことです(笑)

こんな話も出ました。
「地方で公務員なんかになっていれば、もっと時間にゆとりがあって人生を楽しめる。給料は下がるかもしれないが、生活費、特に住宅費が安いので、東京では決して望めない広々とした一戸建てに住める可能性もある。その点、我々は寝る間もなく働く一方、生活費が高いため、裕福な人生には程遠い・・・そう、結果として行き着くのは「低賃金長時間労働」のワーキングプア。これでは何のための人生だかわからない・・・」

このネガティブな発想、たまりません。
個人的に彼には相当の親近感をもつに至り、「我々職業選択を誤ったよね」なんて話をして大いに気勢を上げていると、ふとしたことから彼の年収が類推できる話題になり、その金額たるや・・・

私の倍以上・・・
彼は5歳くらい年下なのに・・・

下僕、他人の成功をまずは妬みます。ここに至って、親近感は見事に銀河系の彼方まで吹っ飛びましたね。えぇ。
「今日はもう店じまいだよ。帰んな。」って感じです。

そうそう、彼は6月から留学するとのことなんですが・・いやな予感を感じながらも行き先を尋ねると、あっさり

「あぁ、ハーバードですよ」

その口調たるや、平明なること太陽が東から昇ると説明するがごとし。何の卑屈さも高慢さも感じられません。

どうやら彼は真のビジネスエリート・・・自他共に認めるダメリーマンの私とは住む世界が違っているようです。まぶしすぎて目がつぶれそうです。

「留学後は、視野を広げるためにアナリスト業以外の、そう、実際に皆さんがやっている様な製造業のビジネスにもチャレンジしたいと思ってるんですよ!」

ほぉ、それはそれは。
どこぞの王族が、士官学校を卒業してイラクだかどこだか危険な地域を志願するようなものですね。

是非イラク、いえ、当社に入社してほしいものです。

そこで、よく勉強するといいよ。

本当の低賃金長時間労働って奴をな。
ゴルァァァ!

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