2010年2月21日 (日)

陽気な人たち

後任の人事や帰国の日程も決まり、かなり日本に帰る感が高まってきた今日この頃です。

人間の心理の常なのか、こうなると今のアメリカ生活の良い点が胸を突いてきます・・・広い家に道路、駐車場、抜群の通勤環境、安いビールに牛肉・・・中でも一番惜しまれるのはアメリカ人独特の明るさでしょうか(笑)

いや、ほんとに皆暗くならないんですね・・・下僕的には赴任した2008年や昨年前半はかなり業績的にも厳しく、つらい施策も数多く打ち出されたのですが、内面はともかく外面的には皆陽気に振舞っていました。

この辺りは、自分と正反対なだけに、個人的に非常に大きな関心がありまして・・・私がみたところ、アメリカ人の「DNA」のなせる業と見ています。

一番大きなポイントとしては、彼らが基本的には加点主義だということでしょうか。何かを自発的にやろうとすると、それだけでこちらが照れる様な賛辞が送られてきます。また、たとえその結果が寒いものであったとしても、"that's great plan"だとか"your idea is impressive"などと返ってきます。
ここでは自主性を尊重する教育ともあいまって「何事であれチャレンジすることは好ましい」というDNAが刷り込まれているのです。従って、仕事でも部下のアウトプットに対する上司の反応は、まずお礼と称賛。当然NGも出すのですが、それについても「以下の点を改善すると、さらにexcellentなものになるから、検討してくれるとうれしいな」的な言い方をします。

以上を端的にまとめると・・・アメリカ人は怒られることがほとんどないのです。

そりゃ明るくなって、ポジティブ・シンキングの一つでも身につけようって気になるもんです。

典型的な団塊jr.世代として、受験勉強、就職活動、サラリーマン生活・・・過酷な減点主義の競争を生き抜いてきた下僕 「勝ち抜いてきた」ではありません、念のため(笑) です。
通常の業務においても、よほどの秀作でもない限り、上司から返ってくるとのは基本的には間違いとか足りない点の指摘、相手が悪いとさらに罵声がおまけとして付いてきます(笑)

そんな自分にとって、ここがまるで天国の様に映ったのは、皆さんのご想像の通りです・・・ただ、下僕にとって不幸だったのは、私には日本人の上司と日本の本社がいたということ。そう、上からは日本式にガンガンに責められ、下にはアメリカ式にやさしくソフトに対応、という絵に描いたような中間管理職待遇を満喫することができました(笑)
ましてや、財務というのは色々「標準」がある世界、たまに目を覆いたくなるような「クリエイティブな数値」を提出されて、PCの前で凍りつくことも数知れず・・・

たかがアメリカ人、されどアメリカ人、僕は何気にうらやましい・・・

下僕の法則その19

「悪いことこそすぐに報告せよ」と言う上司に限って、悪い話を報告すると解決策を用意していないことに、まず怒る。

同 付則
その上司が「変化を恐れるな!」と言った場合、改革案に対して「こんなリスクがあること出来るかぁ!」と叫ぶ確率は90%以上。

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2010年2月 9日 (火)

再び日本へ・・・

大変、大変ご無沙汰しておりました。ココログ、更新の仕方をすっかり忘れております。

実は私、4月中旬に帰国することが決定しまして・・・取り急ぎご報告申し上げる次第です。

2年間、多くのことがありました。嬉しいこと・・・はほとんどなく、大多数がつらく悲しいことでしたが、北米派遣者同士が互いを慰めながら語り合う「punishmentのアメリカ」で何とか生きながらえただけでも上出来ということでしょう・・・まぁ、仕事のパフォーマンスが悪く任期半分でクビになった、というのが実情ですので、誇れるほどのものではないのですが(笑)

帰任先の部署は前いたところの「斜め横」という感じのところで、旧知の人が少なからずおります。今日は帰任先の部署や関連の部署に挨拶の電話を入れたのですが、リアクションとしては「えっ、もう帰ってくるの?」というものが大半でした。確かに2年という年月は自分が感じるには長く、他人が感じるには短い微妙なところなのでしょう。まして前いた部署を去る際には「もう二度と会うことはないけど、泣くんじゃないぜBaby!」的なものを前面に押し出していたので、気まずさもひとしお。ばつが悪いことこの上ありません。

帰任部署の先任にあたる人からは一通り業務の概略を聞きましたが・・・一筋縄ではいかないところが、我が社のすごいところ。
先任「○○や××、そして△△なんてところが、守備範囲かな。私は2月16日に転出するので直接引き継げないんだけど、がんばってね♡」
下僕「えっ?引継してもらえないんですか・・・。」
先任「うーん、前に君は似たようなことしてたわけだし、必要ないと思われているみたいだよ。」
下僕「・・・」

そして、極めつけは
下僕「周りのスタッフはどんな人がいます?」
先任「えーとねー、○○さんに××君、あぁそうそう、Nさんもいるよ」
下僕「ちょ、ちょっと待ってください。NさんってあのNさん!?」
先任「そうそう、君と前の部署でずうっと一緒だったNさん。」

Nさん・・・N女史・・・皆さんは彼女のことを覚えていらっしゃるでしょうか。渡米前には下僕の隣の席に位置し、周囲の血も凍る数々のバトルを繰り広げ、当ブログにネタを提供してくれたあの悪魔女性です。

武田vs上杉、ローマvsペルシア、米国vsソ連、シャアvsアムロ、ジンジャー氏vs下僕、逆立ちマンvs下僕(すみません、これは嘘です)・・・古今より敵対関係の典型として取り上げられるこれらに決して劣らぬ、我が生涯の宿敵・・・

何度かメールのやり取りをしたことがあり、どこか別の部署に異動したとは聞いていたのですが・・・まさか、下僕の帰任先に先回りしているとは。
一瞬絶句する下僕に追い打ちをかける様に
先任「良かったね。お互い良く知っているし、前にも仲良くやっていたんでしょ?これだから善人は恐ろしい・・・

.

ただ、人は変わるもの。

こちらから心を開いて、虚心坦懐に接すれば以前の様なバトルはしなくて済むかも知れません。そう、真の漢を目指す者は謙虚さを忘れてはいけません。第一周囲を変えるにはまず自分が変わらなければならないのですから・・・これが米国で学んだEQって奴です。えぇ、EQが低いとポジティブ・シンキングが身に付かないんだそうです(爆)。

そう思い直した下僕、勇を鼓して挨拶の電話を入れます。

下僕「あっ、Nさん?下僕ですけど今度・・・」
N女史「今忙しいんだけど、切っていい?

こうして人はネガティブ・シンキングに堕ちていく・・・

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2008年5月12日 (月)

そして試練の道が始まる・・・

渡米以来、一か月が過ぎました・・・。
日本ではGWがあり、多くのテニスバカがコートを駆け巡ったことでしょう。

私も駆け巡ってますよ、えぇ。会社の中とかを慌てふためいて、ですが。

着任してから一週間で車を買い、住むアパートを決め、ケーブルテレビやら電気やらインターネットのスタートアップを済ませました。あぁ優柔不断で鳴る下僕が果断に富んだ決断を次々にこなしていく様は、少なからず気持がよいものです。

で、その翌週になって、
買った車は故障し、アパートの部屋はワイヤレス・インターネット環境と聞いていたのにそんな仕組みにはなっていないことが判明し、勇を鼓してHD対応の液晶テレビを購入したのにもかかわらず、私のケーブルテレビの契約ではHD対応の番組がないと知らされ・・・般若心経でも唱えたくなります。

会社では・・・仕事面での困難さはさんざん聞かされていたため、それほどのショックはありません。もっとも、自分がこなせるかという点を考えると目が焦点を結ばなくなります。まぁ、絶望的という奴です。笑うしかありません。

そして英語・・・あぁ英語・・・。
わかりません。圧倒的にわかりません。
会社で米人スタッフとマンツーマンで話すときはまだ何とかなるのですが、米人の会議に出席したりすると全くついていけず・・・またこれは語学力のせいなのか感性の違いなのかよくわかりませんが、とにかく笑うツボが分からない。例をあげると
下僕「これだとこんな問題が出てくるんじゃない?」
米人A「Good question. There may be a problem in this.」
米人B「○×△**」
米人A、B「HAHAHA! All right, next topic is・・・」
なんて感じ・・・何がAll rightだよっ!なんて突っ込む気も失せようというものです。

ただ、こんなものは序の口に過ぎず・・・会社の外で駐車場の係員だとか各種の電話照会窓口の係員の話す言葉に至っては、私にはブードゥー教の呪文としか思えない
インターネットの接続についてヘルプデスクに電話して確認する、こんなのは私とっては全日本本選出場級の難易度です。

渡米以来一か月が過ぎました・・・

もう帰りたくなりました・・・

漢への道は果てしなく遠く、厳しい・・・

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2008年3月20日 (木)

僕って幸せだなぁ~

死んでも私が言いそうもないセリフがタイトルです。とうとう気が触れたか、と思う人も多いことでしょう(笑)

確かに、連夜の祝宴で肝臓が弱っているところに花粉症からバージョンアップした風邪が襲い掛かり・・・不覚にも今週は意識が朦朧としております。

人望がないのを自覚している自分、赴任が決まってからは各方面に「お願いだから送別会してよ~」と土下座外交を展開。これが功を奏して色々な人に送別会をしてもらいました・・・普段は脇役、いや、むしろ裏方大道具とか・・・ばかり経験してきたので、自分にスポットが当たると少しばかり面映ゆい気がします。もっとも、待ちに待って漸くつかんだ主役の座が自分の送別会とは、それはそれでいかがなものかと思いますが(-_-)まさに最初で最後なり。

さて、そんな最近しみじみ思うことが・・・
今回自分が言われた派遣期間は4年・・・「ただし、本期間は状況に応じて変更される可能性がある」との一文がありましたが読めませんし見えませんし聞こえません・・・従って、

「こうやって話している人の何割かは、もう二度と会うことはないんだろうな」

などと思ってしまいます。

別れはいつでもつらいもの・・・引っ越し荷物の整理をしていると、昔の本なんかをつい読み耽ってしまい、トンの殺意のこもった視線に射すくめられることが多い自分ですが、そうは言ってもこんな想いに取りつかれると、ついつい昔の音楽を聞いてしまいます。
あえて邦楽を聴くことが多いのですが、佐野元春の「goodbyeから始めよう」なんて涙なしには聞けません・・・僕の手はポケットの中なのに~♪

さすがに、深夜にゴダイゴの「銀河鉄道999」に感じ入っているのは、自分でもどうかと思いましたが(笑)

そんな中で電光の様に閃くものが

「俺って、じつは好運に恵まれてた?」

そうなんです・・・認めたくなくて目をそらしていた事実。
特にテニスを再開してからの数年は、パ○ン王国の仲間、ブログを通じて知り合った気持の良い人達、幾多の苦境をともに乗り切った戦友とも言うべき会社の同僚・・・この様な人たちが自分の周囲にいてくれたなんて、何てラッキーなんでしょう。

こんな素晴らしい仲間に恵まれた自分です。きっと新天地でも何とかやっていけるのでは、そんな希望が胸に芽生えてきます!
さぁ行くんだ、その顔を上げて・・・

.

やつ、N女史を除いては・・・

「ねぇ、下僕さんの人生っていろいろあって面白いわよね~。本当にうらやましいわ♪」
「じゃぁ代わってあげるよ」
ごめんなさい。私嘘ついてました
「・・・・」

古い夢は、捨てて行くがいい・・・

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2008年3月 2日 (日)

KY

ご無沙汰しております。

ようやっと決算発表を追え、これからは4月の赴任に向けて種々準備を始めようと思います。何て書くと順調そうですが、実際にはやることのあまりの多さに目眩がし、思考停止状態・・・唯一順調なのは、送別会の予約くらいでしょうか(笑)
もっとも、こちらも入れすぎると急性アル中で倒れそうですので、そろそろ制限した方が良いのかも知れません。

そんな中で、昨日はゴルフに言ってまいりました。
本当はゴルフなんてやっている余裕は全くないのですが、一応私の送別ゴルフ、という位置づけにされてしまったので、止む無く参加です。
私が主役なので大手を振って参加しようと思ったら、何故か偉い人の送迎を依頼され・・・結局は運転手代わりに呼ばれただけのようです。

ここ数日風が強かったので、天候が懸念されたのですが、当日は無風の晴天という絶好のゴルフ日和!
今回の異動には、自分社内でもはっきりとネガティブ感を打ち出しておりますが、この当りの空気を読んだ人達からは
「見たまえこの天気を!きっと君の異動もこの様に素晴らしいものになるであろう!」
的な慰めを頂きます。

抜けるような青空の下、意気揚々とプレーして最高の気分でした。
最初の数ホールだけは・・・

途中から何故か天候が激変。
寒々しい曇り空となり、ものすごい風が吹いてきて汗を冷やします・・・そして・・・遂に来ました花粉の大軍団!
くしゃみを連発しながらプレーを続行しますが、苦しいの何の。ゴルフもまったく楽しくありません。そして下僕、愚かにもあまりの痒みに耐えかねて、コンタクトをしているのを忘れて目をこすってしまい・・・コンタクトがずれて片目の視力を失うという更なる状況の悪化を招いてしまいました。

スコアもここから大崩れ。
3回連続池ポチャ、林の中でのピンボール体験・・・列挙するだけで身の毛がよだつ出来事の連続に、完全に心が折れてしまい、心身ともに虚脱状態でクラブハウスに帰還です。

と、ここで若手が一言

「良かったのは最初だけで、その後は最悪のコンディションでしたね・・・下僕さんのこれからを暗示している様で・・・」

ここで周囲から「きっ」と音がせんばかりのきつい視線を受け、「でも下僕さんなら大丈夫ですよ」的な結びに強引に切り替えるも、その論理性の欠如には突っ込みも入らず・・・重い沈黙があたりを覆います。

まったくもってKYを地で行くバカな奴・・・ただ、それを慌ててたしなめる周囲のやさしさが却ってイタかったりするのは気のせいでしょうか(笑)

.

.

今日はノートPCとか大型トランクとかを買いました。
ノートPCは結局ネット通販で注文しましたが、今ノートPCというのは安いですねぇ。昔は20-30万円くらいしたのが、今は10-20万円くらい。しかも機能は当時には想像できないくらい向上しているのに・・・パソコンメーカーに利益が出ないわけです。
タイヤもこうならない様に祈るのみです(笑)

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2008年2月16日 (土)

赤紙来る・・・

週明け出勤する途中で何故か眼鏡のつるが壊れました。

何か悪いことが起こりそうな予感がする・・・

なんて思っていたら今日正式に内示が出てしまいました。

発表後まもないうちから、十数人の同僚たちから「ご栄転おめでとう!」とのメールや挨拶が大量に寄せられます。
口々に下僕を称えてくれる彼らを悪く言うつもりは全く無いものの、彼らが一様に

「俺じゃなくて良かったぁぁ!」

的なニュアンスの言葉を発していたのは少々つらいところです(^_^;)
下僕と年次が近い人間ほど明るい表情で話しかけてきやがる・・・

何故か一部読者に人気のN女史、今回人事の発表後、いつになくしんみりとした表情を浮かべ曰く

「その内いいことあるから元気出してね。きっと30年後くらいに・・・それも一日くらいは素晴らしい日があるわよ。」

「下僕さんの人生のピークは学生時代だったんじゃないの。もうそれだけで十分じゃない!」

女子と小人は養いがたし・・・

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2008年1月16日 (水)

外伝その2~ヒトゴトpartⅡ

本日トイレで何故か役員様と隣り合い・・・周囲に人はおらず、小用を足しながら男と男の会話を・・・

役員「話は聞いているか?」
下僕「えっ、何の話ですか?」
役員「いろいろだよ、いろいろ(笑)」
下僕「えぇ、まぁ・・・」
役員「どこよりもつらいところだぞ、良かったな♪」
下僕「・・・」
早々に立ち去ろうとする下僕を呼びとめ
役員「一ついいことあるぞ!あそこに比べりゃどこも楽だから、その次の異動の時はどこに行かされても前向きになれるぞ♪」

お陰様でとても後ろ向きな気分になれました♪

下僕的思索録外伝・・・ただの愚痴ブログになりそうです(笑)

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2008年1月15日 (火)

外伝その1 ~人事と書いてヒトゴトと読む

ご無沙汰しておりますが、皆さんお元気でしょうか。

後日談(笑)として、近況報告です!といっても読んでくれる人がいるか、という問題はあるのですが・・・

・パ○ン王国杯
2007年はこの大会で並み居る強豪をなぎ倒し、優勝したところから幕を開けました。
で、これが唯一の優勝でした。えぇ。何か問題でも?
あたかも開始5分にクライマックスが来て、その後は何の盛り上がりもなく終わる映画の様で、素晴らしいと思いませんか(泣)

この大会には何故か強い下僕。今年も引退前の花道とすべく気合を入れて参戦です!
予選1R vs ハヤタ隊員 
練習熱心なハヤタ隊員。バックの方が得意そうで、誰ぞと同じ匂いが漂います(笑)
双方調子が出ない中、相手にミスが早くでたこともあり、6-1で勝利。

予選2R vs ズッキー
間違いなくテニスバカランキング急上昇中の成長株。凄絶な打ち合いから漢フォアが大暴発・・・2-6で沈みます。
実は今大会は彼をマークしてまして・・・まぁ予選ではこんなもの。本選でのデータ集めって感じです。それまでしばらく泳がせとくか

予選3R vs タコ君さん
師匠とは今大会二回目の対戦。前回がダンゴで勝ちました(失笑)が今回はどうでしょう。なんと6-2で勝利です!
師匠にしてはミスが早いなぁ。と思っていたら、「目先の1勝を追わず」の精神の元、あえて攻撃的なバックハンドを多用していたとのこと・・・試合に勝って勝負に負けました。

これで、辛くも予選突破です!しかし、ズッキー、タコ君さん、この2人のどちらかに勝たないと本選に行けないとは・・・おそるべしパ○ン王国。そう言えば某ジンジャー氏も・・・

SF vs しの
今大会で一番若い選手です!
前から定評のあった攻撃的なフォアハンドに安定性が加わり、しばらく見ぬ間に凄く強くなっていました。フォアハンドで滅多打ちにされるも、要所をロブとバックへの回り込みでしのぎ、6-4で勝利です!
うーん、我ながらせこい勝利でありました。

F vs ズッキー氏
予想通り、反対側からこの男が決勝に上がってきました。
予選で当って、対策は見えています。こやつ、打ち合いになれば滅法強いが、ゆるい球でつなぐと実は弱い。フォアはループボールでゆるくつないで、バックも緩めのスライスで堅実につなぎに徹しよう。で攻め急いだ奴はミスるだろ、きっと。
子供の時間は終わり、これからは大人の時間って奴を始めるとしましょうか・・・

あれれ、何故か2-5になっている(^_^;)
えぇ、ラリーが始まったところで対策を忘れてしまい、つい打ち合ってしまいました(笑)
最後の勝負で逃げたらバカにされそうだなぁぁ
こんなバカな考えが一瞬頭をよぎり、「少しだけ」打ったところ案の定入らない。それが悔しくてまた打ってみて、やはり入らない。ここいらでムキになり、気付いたらフォアハンドの凡ミスの山を築き、中途半端なネットプレーをしてはパスを抜かれ・・・あぁ、頭の悪さが隠しきれない試合展開でした。
2-5で我に返ってシコリに切り替え、3-5とします。
続くゲームもシコるものの、15-30から痛恨のネットインがあって15-40。続くマッポもあっけなく落とし、3-6で無念の敗退です。

「遂に勝っちゃったな。それも二回も。はっはっは~」とは試合後の奴の弁。
どうやら負けてはいけない男に負けてしまったようです。

・転勤話~その後~
実は、私北米に転勤が決まった様です。

昨年に話が出たときは
「正式に決まっていないが」「4・5月くらいに赴任」
でした。それが昨年末には「3月末の可能性が出てきた」となり・・・先週にいたっては部長に呼び出され。

部長「例の話、聞いているよね」
下僕「はっ、承っております」
部長「赴任の時期だが、2月末になる可能性も出てきてね」
下僕「はっ?」
部長「しっての通り、君の仕事はまさにその2月がピークなのだが、どうだね。いけるかね」
下僕「うーん、現時点では何とも言えませんが、非常に厳しいのでは・・・」
(心の声:「行ける訳ないだろ。アホ。」)
部長「そうだろうな。色々大変だからね~。でも、仮にそうなっても、赴任までは今の仕事はしっかりやってくれるよな。」
下僕「努力しますが・・・そのタイミングではさすがに・・・」
(心の声:「結局それが言いたいのか・・・やるわけないだろ。ボケ。」)
部長「そうだろうな。まぁ、こういう話が出ているということだけ認識しておいてくれ。」
下僕「・・・」
(心の声:「きたね~。「あの時に話したよな」攻撃(注)か・・・)
注:結論が無い議論の後日、「あの時言ったよな」と都合の悪いことを既成事実化するサラリーマン社会における最終兵器。非常に強力だが上司にのみ使用が許される。
ちなみに平社員が使うと「僕は知らんよ。大体君の話はいつも曖昧で困るんだよ!」攻撃で致命的なカウンターを食らう。

下僕「ところでこの話、正式に決まったんですか?」
部長「あぁ、まだみたいだね。」
下僕「え・・・、2月末だとしたら、もう色々手続きを始めないと・・・」
部長「そうなんだけどね。上もこの手の話はヒトゴトだからね~。なかなか手続きが進んでないみたいだね」
(心の声「そういうあんたがヒトゴト扱いだろうがぁぁぁ!」

職業選択の自由とは・・・

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2007年12月 7日 (金)

N女史語録3

衝撃の内示の内示?を受け、唯一良いことがあることに気付きました。

次はあそこに行かされる、それを思えば今がどんなにつらい状況でも好ましく思える、という事実です(^_^;)

異動の件は、まだ対外厳秘を言い渡されておりますので、会社関係者で知っている者はおりません。当然のことながら、我が宿敵たるN女史もそれを知らない一人です。

ところが、それを知ってか知らずか、最近女史から下僕の転勤ネタを頻繁に振られる様になりました・・・

年末が近いねぇ、という話題から・・・
「まだ異動について何も言われてないの!?もしかしてこのまま居座って課長になる気?下僕さんみたいに悪運を呼ぶ人をIR課長にするなんて、この会社もホントに終わっているわね。」

それを大否定した下僕に・・・
「そうよね。やはり下僕さんは今度の決算発表を終えるギリギリまでこき使われて、来年の春くらいに放り出されるんだよね。」

その鋭さに絶句した下僕に対し・・・
「で、絶対皆が行きたがらない部署に行かされるのよねぇ~。例えば×××とか!」

うげっ、当てやがった・・・
女史「でも、ここまで引っ張られてあそこに異動じゃ、さすがに可哀想すぎるわね。やっぱり無いかな♪」
下僕「・・・」

N女史恐るべし。
これが「女の勘」なのか・・・
それとも、ノストラダムスの如き予知能力を有しているのか・・・
はたまた、CIA並の諜報能力で極秘情報を掴むに至ったのか・・・

N女史恐るべし。
やはり、何かを掴んだ上で、私に対して揺さぶりを掛けているのであろう・・・

N女史憎むべし。
最後の台詞、明らかに嫌がらせだ・・・

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2007年11月 4日 (日)

実業団秋の陣 昇格決定戦!

最近はつらいことが多いです。
今週もつらい一週間でした・・・

日曜日:K区区民大会、QFで撃沈
月曜日~水曜日:決算発表準備で3~4時コース
役員様曰く「俺は今日は4時半起きで早く来て仕事してんだ!お前らもしっかりせい!」
返して下僕「俺はその時間まで仕事してんだ!お前こそちゃんと資料読め!」(心の中) 「さすが殿!当社の誉れでございます!」(現実)

木曜日:役員様海外出張準備で2時コース
金曜日:辛うじて終電で帰る。電車で帰れてすごく得をした気分になる

私の状況を四字熟語で例えると次の様になります。

9月:悠々自適
10月前半:難行苦行
先々週:四面楚歌
先週:危急存亡
今週:阿鼻叫喚

そして、そして本日土曜日は有明にて実業団の昇格決定戦です。
下僕的にはこの試合で勝つことこそが最大の目標でした!確かに今週は辛かった・・・たまに鼻血が出たりした・・・しかし、それが何だっていうんでしょう。
真の漢たるもの、逆境にあってこそ、その真価を問われるのです。

今回は出張等でベストメンバーが揃わず・・・クレー好きで理解不能な精神構造を持つT君、急遽代打で引っ張り出されたK君、盲腸の手術後3週間にして、同様の事情で引っ張り出されたI君、そして私の4名で出陣です!

T君が一番強いので、彼とK君で組んだダブルスでまず取る。
そして私がシングルを気合でもぎ取る。
I君は・・・捨てポンということで、術後のリハビリをして頂く。
こんな作戦を立てます。

最初はダブルスです・・・まさか、まさかの4-6、3-6で敗退です。T君の調子は相変わらず乱高下してましたが、大事なところでミスが重なったのが痛かった。
下僕「今日はどうしたの?」
T君「ハードですから・・・」
やはり彼はクレーでなければただの人、の様です(笑)

3戦して2勝した方が勝ちですから、もう負けられません。

先にI君がシングルで入ります。可哀想に思い切り顔が強張っています。そりょそうでしょう。人数あわせだからコートにいるだけでいいよ、なんて言われて来たのに、「もう後がないから頼むぞ!」ですから・・・まるで自分を見ている様です(笑)

ところが、このI君、予想を大いに裏切る健闘!
第一セットは落としたものの、接戦を演じ、第二セットは優勢にゲームを進めております。どうやら、彼の球があまりに遅すぎて、相手が戸惑っているようです(^_^;)

疲れが見え始めたI君に手持ちの芍薬甘草湯を全部贈呈し、ここで下僕も試合に入ります。
相手は若いサウスポー。ブーメランの様に曲がるスライスサーブと、ヘビースピンのフォアを得意とするタイプで、1ポイントごとに気迫をむき出しにする強敵・・・ただ、この一戦に賭けているのはこちらも同様。ましてや下僕的には最後の実業団。

背負っているものが違うんだよ、お前みたいな若僧とは。

相手のスピンに対し、スライスで対抗。コースを散らすことによって相手を振り、時折フォアの強打とネットプレーを交えて相手を翻弄し、第一セットを6-2でもぎ取ります!

I君の死闘に報いたい、そんな気持ちが後押ししてくれるのでしょうか。ここまでの出来は最高です。足もよく動いており、睡眠不足が全く気にならない・・・えぇ、負ける気がしないって奴です。

セカンドセットも先にブレークに成功、4-2アップとします。
頑張れよI君、君の努力は無駄にしないよ・・・と横目で隣を見ると、なにやら相手の応援団が大喜びしている・・・どうやらI君、奮闘空しく敗れた様です。

「残念だったね。よくシコってたのにね~」
「いやぁ。シコってセカンド取ったんですけど、それでIの奴色気を出しちゃって・・・ファイナルは打ちにいって全部ミスって1-6でした
「・・・」

え~い、どいつもこいつも不甲斐無い!
こうなったら俺が漢の生き様って奴を見せてくれるわっ!!

と思ったのもつかの間。消化試合という手厳しい現実に、疲労がのしかかり・・・ここから4ゲーム連取され、4-6でセカンドを落とします。
相手がこちらのテニスに慣れてきたのもありますが、明らかに集中力が切れております。最後の数ゲームはカウントが全然覚えられなくなり、気付いたらゲームを取られておりました。

何をやっている自分!
これが最後の実業団ではないのか!
こうしてコートに立てること自体、幸せなんだぞ!

なんて自分を鼓舞し、ファイナルセットでは気合を入れなおします。その甲斐あって3-1アップ。こちらが容易にミスをしなくなったため、相手の表情にあせりが見え始めます。

その時でした・・・下僕のふくらはぎが痙攣を起こしたのは・・・

疲労の蓄積に、ハードコートという足の負担が重いコンディションが災いしたのでしょう。唯一の救いはふくらはぎ、ということ。芍薬甘草湯を飲めば何とかなる・・・と思ったのですが、つい1時間ほど前にI君に全部上げちゃってました・・・
負けるんなら返せぇぇ~!

何とか凍りついた左足を引きずり、第5ゲームに入ります。もはや出来ることは限られている・・・力を入れるショットは打たない、フォアもバックもひたすらスライスでつなぐのみ。よくしたもので、急にペースが変わったことに相手が戸惑い、相手サーブで15-40とします。ただ、ここから相手が粘って40-40へ・・・

このポイントは重要です。4-1とするか3-2となるかでその後の展開が全く違ってきます。双方慎重なストローク戦となり、10回、20回・・・間違いなくこの試合で一番長いラリーです。
根負けしたのでしょうか。相手のバックハンドが浅くなります。それをこちらはバックのスピンで、このポイントで初めてクロスにハードヒット!
これがラインぎりぎりに入り、相手を完全にコートから追い出します。やっと返したボールはセンターへの浅いチャンスボール・・・

何も考えないのに身体が反応しました。

フォアハンドに回り込みます。

そして渾身の力を込めてスイングを開始・・・

したところで両足に痙攣が・・・

しかし、もう止まれない。全てを賭けて振りぬくしかない!

矢の様なボールがダウンザラインに飛んでいきます・・・飛んで、飛んで、バックフェンス直撃弾・・・(落涙)

ここに至って私の両足は完全に硬直・・・消化試合ということもあり、ここで無念のリタイアとなりました・・・

明日から件の役員様と海外の株主様訪問の出張です。これから荷造りですが、もはや疲れきりました。酒でも呑みながら準備します・・・

今の心境:自暴自棄

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