2010年2月21日 (日)

陽気な人たち

後任の人事や帰国の日程も決まり、かなり日本に帰る感が高まってきた今日この頃です。

人間の心理の常なのか、こうなると今のアメリカ生活の良い点が胸を突いてきます・・・広い家に道路、駐車場、抜群の通勤環境、安いビールに牛肉・・・中でも一番惜しまれるのはアメリカ人独特の明るさでしょうか(笑)

いや、ほんとに皆暗くならないんですね・・・下僕的には赴任した2008年や昨年前半はかなり業績的にも厳しく、つらい施策も数多く打ち出されたのですが、内面はともかく外面的には皆陽気に振舞っていました。

この辺りは、自分と正反対なだけに、個人的に非常に大きな関心がありまして・・・私がみたところ、アメリカ人の「DNA」のなせる業と見ています。

一番大きなポイントとしては、彼らが基本的には加点主義だということでしょうか。何かを自発的にやろうとすると、それだけでこちらが照れる様な賛辞が送られてきます。また、たとえその結果が寒いものであったとしても、"that's great plan"だとか"your idea is impressive"などと返ってきます。
ここでは自主性を尊重する教育ともあいまって「何事であれチャレンジすることは好ましい」というDNAが刷り込まれているのです。従って、仕事でも部下のアウトプットに対する上司の反応は、まずお礼と称賛。当然NGも出すのですが、それについても「以下の点を改善すると、さらにexcellentなものになるから、検討してくれるとうれしいな」的な言い方をします。

以上を端的にまとめると・・・アメリカ人は怒られることがほとんどないのです。

そりゃ明るくなって、ポジティブ・シンキングの一つでも身につけようって気になるもんです。

典型的な団塊jr.世代として、受験勉強、就職活動、サラリーマン生活・・・過酷な減点主義の競争を生き抜いてきた下僕 「勝ち抜いてきた」ではありません、念のため(笑) です。
通常の業務においても、よほどの秀作でもない限り、上司から返ってくるとのは基本的には間違いとか足りない点の指摘、相手が悪いとさらに罵声がおまけとして付いてきます(笑)

そんな自分にとって、ここがまるで天国の様に映ったのは、皆さんのご想像の通りです・・・ただ、下僕にとって不幸だったのは、私には日本人の上司と日本の本社がいたということ。そう、上からは日本式にガンガンに責められ、下にはアメリカ式にやさしくソフトに対応、という絵に描いたような中間管理職待遇を満喫することができました(笑)
ましてや、財務というのは色々「標準」がある世界、たまに目を覆いたくなるような「クリエイティブな数値」を提出されて、PCの前で凍りつくことも数知れず・・・

たかがアメリカ人、されどアメリカ人、僕は何気にうらやましい・・・

下僕の法則その19

「悪いことこそすぐに報告せよ」と言う上司に限って、悪い話を報告すると解決策を用意していないことに、まず怒る。

同 付則
その上司が「変化を恐れるな!」と言った場合、改革案に対して「こんなリスクがあること出来るかぁ!」と叫ぶ確率は90%以上。

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2008年2月10日 (日)

我がよき友よ!

土曜日は私の師匠たるタコ君さんが企画して頂き、ブロガーの皆様との送別テニスをやらせて頂きました!

高名なブロガーしか入ることを許されないハイブローな会ですが、下僕は昨年春から仮採用で参加させて頂いております。
すでに何回かテニスをやる機会を設けて頂いているのですが、余程行いの悪い方がいるのか、はたまた私が加入してしまったからか、ものの見事に毎回雨が降ります(笑)雨どころか台風が来たこともありました

今回もひそかに心配しておりましたが、幸い雨は降りませんでした。もっともかわりに雪が降ったので、少しだけコンディションは悪かったかもしれません。

あめだまさん
週3日はテニスをやられるあめだまさん、フラット・スライスを基調とした格調高いテニスをしておられました。特に粘りのあるボレーは見事の一言。試合をすることが出来ず残念でしたが、見るたびに上達しています。次にやるときにはコテンパンにされそうです(^_^;)
そうそう、ラーメンチョコ、有難うございました(笑)

yamamomo!さん
最近禁煙なされた裏切り者yamamomo!さん。常に満面の笑みをたたえられた温和な方ですが、パワフルなサーブとフォアハンドは羨ましい限りです。味のある方です・・・この方の魅力を伝えきれない筆力の乏しさがもどかしいっす。

丁稚さん
もはや紹介不要のテニスブログ界の雄です。この日は忙しい中遠くの地から駆けつけてくれました!
下僕が使いこなせなかった”魔法の杖”ピュアドラをご持参で、円熟味すら感じさせるサーブ&ボレーに時として見せるフォアの一閃・・・素晴らしいテニスを披露してくれました。たまにバックネット直撃弾がでるあたり、親近感も持たせて頂きました(笑)
手ぬぐい有難うございました!「笑う角には福来る」・・・自分には最も縁なさそうな言葉(笑)ですが、このポジティブ精神でこれからのつらい日々を乗り越えたいと思います。

QPさん
私の兄貴分です。酒の席では、ですが(失礼!)。
豪快なフォアハンドに陽気なスタイル。あぁ、何て素晴らしいのでしょうか。本当にテニスを楽しんでいる姿勢には真面目に憧れるものがあります。こういう人と過ごすとすごくハッピーな気分になります♪

バッハさん
ドイツ帰りのバッハさん、テニスはほとんどやっていらっしゃらないとのことですが、私の目には前回より上手くなっている様に見えました。特にフォアハンドの安定感が素晴らしいです。
ザワークラフト(でしたっけ?ドイツ語なので読めません)ありがとうございました!
テニスに仕事、そしてそれ以外の面でのご活躍を祈っております。

yokoさん
仕事にテニスに、ご活躍の才媛です。
バックハンドとボレーの面の安定感が素晴らしいっす。女ダブではさぞかし実績があるのだろう、と推測しております。そんな彼女ですから当然こちらは120%本気で行かせて頂きました。さぞかし呆れたことと思いますが、これも貴女の強さに対する敬意ということで、ご容赦下さい(^_^;)

もりもりさん
落ち着いた方です。ストロークもボレーも、無理のない自然なテニスは見事です!
靴の件では、ご迷惑を・・・(笑)

みりさん
夜の部だけ参加してくれました!
気品のある、落ち着いた、素敵な女性で、何故かAB型の男性には敵意を抱いていらっしゃいます。もっともこの集まりの女性は全員そうなのらしいのですが・・私はA型でよかったです(笑)
わざわざお花を頂きました。本当に有難うございます!

タコ君さん
忙しい日々を縫って、この日の会を企画してくれました。この人がいたからこそ、今の自分があるのです。もはや私の師匠といっても過言ではない・・・出発までにシングルやりましょう!「回り込み○○」禁止の特別ルールで勝負です(笑)

皆さんとても良い方で、普段のストレスが洗い流される様な、素敵な1日を過ごさせて頂き本当に有難うございました!この場を借りて御礼申し上げます。

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時速150kmの漢フォアを食らえぇぇ!

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あぁぁぁ差し込まれたぁぁl

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無念・・・

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そうそう、この日はトンもテニスの部のみ参加しておりまして・・・飲み会に行く下僕の荷を軽くするためにテニスシューズだけ持ち帰ってくれることになりました。彼女がこんなに気をきかせてくれるとは珍しい、がすごく助かるだけに感謝です。
ところがその30分後、とある方のシューズの片方だけないことが判明し・・・嫌な予感がして現場に赴くと、トンに持たせたはずの私のシューズが片方残っている・・・
電光の様にトンに靴を持たせるシーンが脳裏に蘇ります。急遽トンを呼び戻し、先程手渡した「もりもりさんのシューズの片方」を回収します。トンはかなり不機嫌でしたが、こちらも気が気ではなく・・・あぁこの日で一番焦った出来事がこれでした(^_^;)

下僕の法則 その18
「普段は不親切な人が急に好意的な申し出を行ってきた場合、それに乗っかると何故か90%の確率で裏目に出る。」

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2008年1月27日 (日)

酒と泪と男と女

忘れて~しまいたい~ことや~、どうしようもない、寂しさにぃぃ~

いつも包まれている下僕です。
だからでしょうか。最近飲むたびに記憶無くすこと極めて多しです。

漢たるもの酒には背を向けない、今までこれを自分の信条としてきましたが、如何せん呑まれて飲んでばかりで、その場での会話を覚えていないというのは感心しません。
ましてや昨年末の業務最終日(注)では、酒に酔った挙句下僕は会社の会議室に立て籠もり・・・また一つ忘れたいことがぁぁ!
(注)当社では年末最終日では、午後から社内で酒盛りが始まります。この点に関しては優良企業です。この点はね。

ついこの前の飲み会でも、かのジンジャー氏とシリアストークを行ったらしいのですが、自分全く覚えておりません。これにはジンジャー氏もさぞかし呆れたことと思いますが、M姉御曰く「あんた経営管理がどうとか喚いてたわよ」・・・思わず赤面です。
経営を管理する立場になるのは来世の出来事なんでしょうが、まずはこの世で自分の管理をしないと・・・
というわけで、これから飲み会ではお酒を「嗜む」程度に抑えたいと決心しております。

そんな決心の成果でしょうか。本日は飲み会明けにも関わらず、フーミン氏と2時間ほどシングル練をやりました!
来る逆立ちマンとの決戦を控え、仮想逆立ちマンとしてパ○ン王国きってのダブルハンドの名手ににお願いをして、色々なプレーを試してみることにします。

あのゴジラ並み・・・いや、ゴジラとキングギドラを交配した様な化け物じみた強さに正面から立ち向かうのは愚か者の極み。ここは戦略面で優位に立つのがホモ・サピエンスのやり方というものでしょう。

前回対戦したときのビデオ、本人のブログ、こういったところから得た情報を総合した結果、一つの結論を得るに至りました。

奴は自分以上に粘るプレーをする相手に弱い!

そうです。ディフェンスはほぼ完璧、イージーミスは皆無に等しい、超人的なフットワークでどんなボールにでも追いつく・・・そんな彼でも、相手が全くミスをしない、となるとどうでしょう。焦りから、やや強引に攻めて来るでしょう。その強引さはやはりミスを伴う、そしてミスが更なる焦りを生み・・・

見えました。
これしかありません。
やるべきことが見えてくれば、あとは実行するのみ。

フーミン氏との試合では、とにかくベースラインで粘りに粘り、ひたすら遅く、深いムーンボールでつなぐことにしましょう。そしてつらくともショット毎にセンターに戻るフットワークを実践するのです。これさえ出来れば私のイージーミスが激減・・・彼が凡ミスの山を築き、悔しそうな表情を浮かべるのが目に見えるようです。

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アップのラリーだけで息が上がりました・・・
どうもホモ・サピエンスはひ弱でいけない。

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下僕の法則 その17
「どんな正しい戦略であっても、身の丈に合わないものは何の意味も持たない。」

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2007年10月28日 (日)

落日燃ゆ・・・

今週は月曜日に大きい発表を何とかこなしたものの、戦時体制は継続し、青色吐息の平日でした・・・

そんな中、本日はK区区民大会に出撃です!
先日E区の大会で轟沈したため、もはやこれが最後の区民大会、漢たる者散り際は美しくありたいものです・・・というわけで、今回は真面目に優勝を狙って会場に向かいます!

初戦の相手は、クイックサーブが特徴的なおじさまプレーヤー。最初の2ゲームを難なく取るものの、次の2ゲームを連取されて2-2に。如何せん土曜日にテニスが出来なかったため、感覚がつかめず、全てのショットに自信がありません(泣)
次のゲームは何とかキープして3-2とするもすぐに3-3に追いつかれます。こんなところで負ける訳にはいきもうさん!ということで切り札であるバックへの回り込みを多用し、辛うじて4-3としますが、ここで次の対戦相手が熱い視線を送っていることに気付き、少しはフォアハンドでも打てることを見せてやるか、とバカなことを考えて漢フォアを解禁。案の上これが全くの裏目にでて、文字通り暴発を繰り返し、あっさり4-4とされます。
このゲームを落としたらもう終わりが見えてきます。いくら私が冴えない男でもこんな散り方をしたらファンの方々に顔向けできません!いや、実は大ウケか!?

恥も外見も捨てて再びバックで回り込んでのスライス→ネットダッシュの展開に戻し、40-40で迎えたノーアドを気合でもぎ取って何とか5-4とします。最後に相手のサービスゲームを何とかブレークして、6-4で逃げ切りました・・・

二回戦目も、こちらは壮年の部にも出ているおじさまプレーヤー。
相手は初戦def勝ちなので、まだ感覚がつかめていないはず、ということで最初から全力で飛ばす作戦で行きます。
これが奏功して5-1まで行きますが、ここから相手のショットが入り始め、5-3までまくられます。次の私のサーブを落としたら完全にアウトです。もはややることは一つ。ここでも伝家の宝刀であるバックのスライスを多用し、迎えた40-40のノーアドでもネットに付いて渾身のボレーを叩き込み、何とか6-3で逃げ切りました・・・
何とか勝てたからいいようなものの、メタボ浜選手からは「いやぁ、あれが噂に名高いバックへの回り込みですか~」と皮肉を言われ、赤面する始末。冴えません(^_^;)

何とかベスト8に残りました・・・
ただ、さすがは区民大会、ここからの相手は海千山千のテニスバカばかり。自分、今までこの大会には6回出ましたが、いまだ自力でSFに進んだことはありません。ここは何としても壁を破りたいところですが・・・練習不足のせいか、身体が動きませんし、何よりもショットが安定しないです。漢フォアに至っては打ち込んだボールは悉くミス。泣きそうな気持ちで次に向かいます。

QFの相手はサウスポーから放つフォアの豪打を武器とするI選手。相当なテニスバカで、試合前に聞いたところ、月30日テニスしているそうです(笑)
試合開始早々、まったく動けないストロークエースを2本くらい、やる気をなくしかけます。ただ、ここでシュンとなっては男の子とはいえません。唯一通じるショットであるスライスを多用して、相手に良い体勢で打たせないことを考えます。そして相手が低い打点で捉えたボールがフォア側に来たところで、漢フォアを叩き込む・・・こちらがいくらつないでもあのショットはこらえきれるはずもなく、あえて真っ向勝負を挑むことにします!

聞いて驚くなよ。
なんと序盤3-0アップとします。
えぇ、頑張りましたとも。奇跡的にフォアハンドのクロスが入ったこともありますが、全部40-40まで行ったところを、近年まれに見る勝負強さを発揮して、3つともものにします。
ところが、次の下僕のサービスゲームを30-0から30-40とされ、また40-40となったところで、下僕渾身のアプローチからアングルボレー!力強くガッツポーズを決めるも、相手からは無情にもアウトのコール・・・うーん、狙いすぎた様です。ただガッツポーズの行き場所がなく、かなりバツの悪い思いをしましたな(^_^;)
これで相手が復活、こちらもフォアの強打でミスが目立ち始め・・・あっという間に3-4と逆転されます。相手は完全に私のフォア狙い。えーい、卑怯者め!苦しい展開が続きます。
しかし、こちらも簡単には負けられません。次の下僕サービスで40-40まで粘り、ここでファーストサーブをセンターに叩き込み4-4とします!
しかし相手は月に30回テニスをする男。次のゲームをキープされ、4-5で迎えたサービスゲームは、30-30から相手のドロップを何とか返すものの、そこでI選手の豪快なドライブボレー・・・何とか食らい付いた下僕のラケットが弾き飛ばされ、思わずギャラリーがどよめく一打を食らいました(泣)。おいしいところをもっていきやがってぇぇ!
これで30-40のマッチポイントです。
気合を入れなおし、ラリーで相手のボールが浅くなったところで、必殺の気合を込めて漢フォアを・・・手ごたえは十分でしたが、無情にもラインを割ってゲームセット・・・これで日は沈みました(笑)

相手のI選手は見事でした。ミスはあるものの、フォアハンドの威力は恐らくプロ並み。あれだけのショットがあれば、テニスは正にストレス解消の道具となりえるでしょう。余暇のはずのテニスでストレスを溜め込んでいる下僕とは大違いです、彼はSFでこの大会ではほとんど負けたことが無い第一シードのU選手を凄絶なタイブレークの末に破り、見事決勝まで行きました。
とはいえ私も、負けはしたものの、久しぶりに真っ向勝負が出来たのでかなり満足!どんなにスコアが悪くても、自分が精一杯やったと思えれば満足できる。このあたりインナーゲームに書いてあるとおりですな(笑)

で、今大会の優勝者はなんとメタボ浜選手!
I選手との決勝では、神業的なネットプレーを披露してくれました。うーん、凄すぎる!
以前聞かせてくれた
・若いハードヒッターとやるときには、ファーストボレーはゆっくり深く、なんてやってたら必ず負ける。
・従い、相手に的を絞らせない、配球やショット選択をする必要がある。
という戦略をものの見事に実践されておりました。

最後にコート開放があり、タイから来たキムタク(失笑)ことK選手とジンジャー氏を交えてシングルのチャンピオンゲームをやりましたが、これはいい練習になりました!普段、こういう人達と密度の濃い練習が出来たら、きっと上手くなるだろうな。ってもう遅いんですが(^_^;)
終わりにK選手からアドバイスがあり、
・ノンプレッシャーの練習なのに、大きなミスがある。
・こういう練習の時から、常にショットの弾道をコントロールする意識が必要。これができていないと、試合の時に自信を持って望めなくなる。
うーん、ためになります。ただ、もう試合終わっちゃったんですけど・・・

下僕の法則その16
「良いアドバイスは、それを本当に必要としているときには与えられない」

同 付則1
「試合の待機時間で、たまたま手に取ったテニス雑誌に書いてあった技術を試合で使う場合、98%の確率で自分のテニスがメチャクチャになる」

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2007年10月21日 (日)

やっぱり日は沈む・・・

先週に引き続き、今週も仕事ではまり・・・

実は月曜日に大きな発表をやるのですが、金曜夜までかかって何とか一通り資料を整理して役員様にお持ちすると・・・

「こんなんじゃ良く分らないな。あれとこれを作ってくれる?
 明日、机の上に置いといてくれればよいよ・・・」

「「明日」って土曜日なんですけど・・・」
とは当然言えず、毒を前にしたソクラテスの様な表情でうなずくのみ。
さぁ、困りました。課長とも相談した結果、
①土曜に出勤してしまうと、役員様との下手な議論に巻き込まれるリスクが大
②結果として、土曜日だけでは結論が出ず、日曜日にも出勤せざるを得ない状況に追い込まれるだろう。
③従い、何とか今晩中に資料を仕上げ、彼の机の上に置いて逃げるしかない!

というわけで、金曜深夜に突貫作業に突入。何とか内容は薄いが体裁だけは整えた資料を完成させ、AM6:00にタクシーで帰宅です。

かなり身体は疲れましたが、まぁ、これで土日の自由時間を確保したのですから良しとしましょう。
もっとも、土曜日は2時間ほど軽い練習をして早々に寝込んでしまいましたが(^_^;)

で、本日はE区区民大会の予選です。前日にかなり休養したのでコンディションはまぁまぁですが、何故か無性に眠い。睡眠不足は一日では解消できないことを実感しております。

1回戦は・・・何とか6-2で勝ちました!
2回戦は・・・フォアハンドが爆発、6-0で勝利!
予選決勝は・・・フォアハンドが暴発、2-6で轟沈!

久しぶりに凹む負け試合でした(涙)
相手は、それ程強いというわけではなかったのですが・・・独特のフォームからスピンの効いたボールを打ってくる堅実なプレーヤーでした。相手のボールにタイミングを上手く合わせられず、アンフォースドエラーを連発。中盤からはネットに多く出るようにするも、上手くかわされてやはりエラーが同時多発テロ・・・
最後の方は相手のジャッジに腹が立って(まぁ、アウトとコールされてもおかしくはないボールでしたが)、安易なハードヒットで自ら死を選んでしまいましたとさ・・・

我ながら、2Rのときとの出来の違いにびっくりします。相手の配球はそれほどシビアでないのでチャンスボールは来るのですが、何故かこれを打ち込んだボールが悉く入らない。ついさっきまでは、「あの辺に飛んでけ~」でラインギリギリに入ったのにぃぃ!
こうなるとミスを恐れて強気なスイングが出来ず、アプローチも甘くなる。必然的に相手からシビアなボールが帰ってくるのでボレーも決まらない・・・こんな悪循環を延々と繰返しておりました(慟哭)

今から考えると、久しぶりのノーアド1セットの短期決戦で必要以上に固くなっていた様に思います。この辺はメンタルの部分に負うものが大きいと思うのですが、一度固まると修正が非常に難し、結果としてボールへの入り方が悪くなるし、判断力も、ネットでの反応も悪い・・・

「ミスをしてもいいから自分のテニスをしよう!」

と1089回ほど自分を叱咤してみたましたが、不思議なことに身体はまったく言う事を聞いてくれず、ちょりんちょりんのフォアハンドを量産するばかり

あぁ、数え切れないほど試合を経験してきているのに、未だにこんなことを書いている自分が情けない・・・あばれはっちゃくの父ちゃんの心境です。

試合が終わって、例えようもない絶望感に襲われる数十分を耐えると、次にはここ最近感じたことが無い猛烈な疲労感が身体を襲います。如何に負けた試合で余計な力が入り、精神をすり減らしていたか良く分りました。

個人的には、テニスで良いプレーをするにはコンディショニングがすごい重要だと感じます。今日の様なテニスをするときは、大抵深夜残業・休日出勤で寝不足状態の後ですので・・・きっと精神状態が「古タイヤの様に固く」(注)なってしまっているのでしょう。

(注)古いタイヤはゴムが固くなっているため、運転していると剛性が上がった様に感じられますが、柔軟性も減っているので、限界領域を超えると容易にグリップを失い、スピンします。

ちなみに、下僕の仕事のハイ・シーズンは春と秋。試合のハイ・シーズンも春と秋・・・私が年明けに行われるパ○ン王国の部内戦にだけやたら強い理由が、良く分ると思います(笑)

下僕の法則その15

「トーナメントを楽勝で勝ち進むと、負けるときは必ず大差で負ける」

同付則
「その場合、試合に負けた時の絶望感は、その前に買った試合の出来の良さの2乗となる」

鬱だ死のう・・・

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2007年8月12日 (日)

人生、それは日々の積み重なり・・・

ご無沙汰しておりました。

やっと決算発表を終え、一息つきました!
株価は順調に落ちてますが、何も見えません(笑)

忙しいのを理由にして、随分長いこと更新をサボっておりました・・・とりあえず前回の週末以降を振り返ってみたいと思います。

土曜日
パ○ン王国の練習に参加です。タコ君さんがラケットを買わない主義をお持ちのプレーヤーを連れていらっしゃいまして・・・その方を見たいばっかりに睡眠不足を押して参加です。
フォアは相変わらず壊れてまして・・・ただ終盤、前にフォロースルーを伸ばすことを意識して、感覚がすごく良くなった様な気がします!
最近この手の「プチ開眼」が多いです。その時はかなり良い感じなんですが、せっかく開いた目も、次にやるときにはしっかり閉じられてしまっており、全体としては一向に良くなっておりません(笑)
それにしても暑かった・・・

日曜日
仕事です。会社に着いたときには空調が入っておりましたが、夕方になると当然のごとく空調が落ち・・・疲労度倍増です(泣)
10時くらいに帰宅してから、とりあえずビール500mlを一気飲み。これがイカンのだ、と知りながらも、「仕事でエネルギー使ったし」と意味不明な言い訳を(笑)
12時くらいに寝ようとしましたが、ちょっと一汗かいとこうか!的なノリで、最近入手したビリーの最初の奴をやりました・・・

で、これが久しぶりの大後悔。
トンと2人でやってみたのですが、一汗どころか、短パンまでしぼれそうになるほどの大汗をかきました。しかも、ビールを飲んだ後なので、気持ち悪くなるし・・・意地だけで最後までやり切りました。いや、正確には「見終わりました」です(笑)
こりゃ、きついわ。
確かに痩せるだろうな。
でも、こんなきついトレーニングを定期的にできる意志の強いひとなら、ダイエットが必要になるほど太ることはないのでは、と確信しております。
最初の方は余裕含み、例の「サーコゥ!サーコゥ」あたりからきつくなりはじめ、ビリーバンドが登場するあたりから徐々に落伍、腹筋運動に至って完全に脱落・・・久しぶりに腹筋が攣りました。コンディションを整えてからでないと、このメニューはこなしきれません。次回はもっと休養十分なときにやろう~っと・・・ブートキャンプ、初日で脱走です(笑)

月・火曜日
会社近くのビジネスホテルに連泊です!
タクシー帰宅にくらべて、すごい楽だなぁ。3時まで仕事しても4時間睡眠がとれます!
ビリーの影響で筋肉痛がつらい(笑)

水曜日
久しぶりに帰宅。とりあえず、飲んだくれます(笑)

木曜日
決算発表日です。昨年の様なトラブルは今回はなく・・・神に感謝するのみです。

金曜日
一日中机にかじりついて、電話対応です。基本的には決算の内容説明なので、壊れたテープレコーダーように、同じことを何回も何回も話します。最後の方は口を開くのも疲れまして、19時くらいには職場を放棄、飲みに出かけました(笑)
リーマン飲みの典型として、人事ネタが多く出ましたが、下僕の次の勤務先についてはかなりの時間が割かれました。皆の関心の高さが窺い知れます(笑)
一応票読みをすると・・・
①北米の財務か経営企画
②日本の某部署
あたりに票が集中。二つとも、何人もの部下を辞めさせたメチャクチャ怖い上司がいることで有名な「天国に一番近い部署」です。下僕のキャリア云々ではなく、どこに行ったら一番笑えるか、という視点で選ばれたのが一目瞭然です。好き勝手言いやがって・・・

土曜日
昼くらいまで寝て体力回復、その後テニスを少々(笑)
1.5時間くらいでしたが、あまりの暑さでめまいがしました。ストロークが良いとか悪いとか、そういう問題ではなく、ただ疲れました。
来週土曜日にシングルの試合に出るのですが、ちゃんと試合ができるか不安です。8ゲームマッチだし・・・

いやぁ、総じて言うと「良く働き、良く飲んだ」一週間でした。得たものは・・・体脂肪とコレステロールとγ-GTPでしょうか(笑)

下僕の法則 その14
「人生、生きることそれ自体に意義がある!」

「われわれは愚かにも「きょうは何もしなかった」などと言う、それがなんだというのだ!?
あなたは「生きた」ではないか!」
byモンテーニュ

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2007年6月23日 (土)

運勢について

先日会社仲間と麻雀を打ちまして・・・

1人ものすごい引きを見せる奴がいて、結局奴の1人勝ちと相成りました・・・「リーチドラ7」こんな倍マン始めて見ました(笑)
人生の引きが弱い自分としては、彼の運の強さは本当に羨ましい。

運勢・・・時として人の人生を大きく狂わせるものです。
かのシェークスピアも、「おお運命よ、運命よ、みなが汝を浮気者だという」との名言を残しました。

実は、私にも黄金時代があったのです。
あれは今をさかのぼること17年前、大学受験のときでございます。ちょうどその年からセンター試験というものが導入されたのですが、世界史の試験で手も足も出ない問題が5問ありました。往々にして歴史の試験というものは「知っているか否か」で全てが決まり、いくら考えても分らないものは分らない。しばし煩悶するものの、そこは当時から真の漢を意識していた自分です。決然と鉛筆をころがし・・・はしませんでしたが、潔く全問当て勘で回答を記入いたしました。

後日、自己採点をした結果、なんとなんとその全問が的中し、世界史は満点を取るという快挙を成し遂げたのです!大体問題は5択ですので、当て勘で5問全問的中する確率は5の5乗、すなわち3125分の1・・・神が降臨した瞬間でした。

ただし、それ以降神が降りてくれることは二度と無く、今思うと、そのときが人生のピークだったのでしょう。
ちなみに下僕、結局私立に行ってしまったので、結果としてセンター試験の成績はいくら良くても関係なかったんですよね。
人生のピークすら無駄打ちかよ・・・

下僕の法則その13

「俺はついている」そう確信した瞬間から、人生は下降し始める。

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2007年3月30日 (金)

刻むのは野菜だけにしておけ!

麻雀に引き続き、久しぶり続きで、どういうわけか今度の土曜日にゴルフをすることになりまして・・・。
きっかけは隣の部との有志の飲み会の席で、「今度ゴルフ対決しよう!」と盛り上がったから、という典型的な会社人間スタイル。
このダメリーマン加減がどうしようもなく気に入ってしまい(笑)、その翌日には実業団の試合が入っているにも関らず、敢然とエントリーをしちゃいました。

「ストロークは女に任せておけ、男は一発で決めるサーブ&ボレーだ!」

この、たまらなく格好良いセリフは、大昔に全仏でヤニック・ノアが優勝した際に某テニス雑誌でノアの特集が組まれ、その中でのノアのコーチのセリフです。
思いっきり差別発言です(笑)。本当にこう言ったか定かではありませんが、仮に本当のコメントだったとしても、今だったら確実に編集段階でボツにされますな。

この言葉、何故か潔く思えて下僕的には大好きです。
私は別に男尊主義者ではありませんが・・・

一方、同じくらい大好きなのが、タイトルの文句。
これ、某ゴルフクラブメーカーのちょっと前のキャッチフレーズで、その基本的コンセプトは「男は飛距離だ!」という、前述の「男はサーブ&ボレー!」同様に漢心をくすぐる優れものでございます。
(もっとも「女も飛距離よ!」というのも、しっかり用意されてますので、その点時代の流れに配慮している様です)

で、私のゴルフはまさにこの「男は飛距離」というもの。基本的にすべてのショットをフルスイングする、非常に頭が悪そうなスタイルです。「もっと力抜いたら」と今まで百万回言われましたが・・・所詮「飛距離が自慢の幼稚園」ですので(笑)

よく「テニスのスタイルはゴルフでも出る」と言われますが、基本的に当たっていると思います。例えばここ一番で力を発揮できないところとか(涙)

基本的に「当たれば飛ぶ」のですが、ドラコンホールに限ってチョロったりします。
一方、フェアウェイが途中から曲がっている様なホールに限って「快心の一撃」が・・・
えぇ、ボールは惚れ惚れする様な軌道で空に舞い上がり、森の奥へ吸い込まれていきましたとも、フェアウェイを突き抜けて。

下僕の法則 その12
「ここ一番の大事なホールでティーショットが成功する確率は、最弱期の楽天の勝率より低い」

 同  付則1
「たまに当たると、80%以上の確率で前のパーティーに打ち込んで顰蹙を買う」

 同  付則2
「その場合、打ち込んだパーティには必ず自分の上司がいる」(実話)

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2007年3月15日 (木)

バイキング来襲!

風邪引きました。

日曜の夜からおかしくなり。月曜日はあまりの鼻水・鼻づまりに会話もままならないほど。それでも仕事は降ってくる・・・ということで、しっかり投資家の方々との面談を数件こなしました、ポケットティッシュをあふれんばかりに持ち込んでですが(笑)

本日は北欧はスウェーデンから投資家さんが10人以上大挙して訪問してきました。スウェーデンといえば・・・ボルグ、エドバーグ、ビランデルという世界チャンピオンを輩出したバイキング軍団。こちらも相応に迎え撃たねば、ということで大きい会議室にPCとプロジェクターを持ち込み、英語のプレ資料を使って説明します!

この手のミーティングには、通常は課長がプレをするのですが、前日になって突然急用が入ったとのことにて、何と下僕にその役回りが回って来ることに・・・。
慌てて英語のプレの練習を始めますが、この資料、とにかく読みにくい!受験英語の呪いでしょうか、とにかく長い難しい単語を使ったり、関係代名詞を多用して一文がメチャクチャ長かったりと、説明しにくいったらありゃしない。

ただ、文句は言えません。何てったってこの資料、自分も作成に関わってましたんで(^_^;)
その時は「どうせ、俺が読むんじゃないんだし、まぁいいか」的に妥協しちゃってたんですよね~。まさかそれが自分に回ってくるとは・・・最近の自分の運気を象徴しておりますな(笑)
もっとも、下僕的にはこの手のことはたまにありまして・・・他部署に結構厄介な依頼を出した直後に、自分がその部署に異動になり、こともあろうにそこでの最初の仕事として、かつて自分が出した依頼事項を担当させられたりとか・・・「因果応報」この言葉の重みをその時ほど痛感したことはありませんでした。

仕方なく、火曜日の夜は一人で深夜の会議室に籠もってひたすらプレゼンの練習でございます・・・

さて本番です。よく分りました。何が分ったって

練習で出来ないことは本番でも出来ない

ってことがよ~く分りました。

しかし、スウェーデン人は背が高い。10数名を会議室まで引率し、簡単な自己紹介をしたとこまでは良かったのですが、あらかじめ用意していた小ネタ

僕、実はテニスやるんですよ~、スウェーデンには有名なテニスプレーヤーが一杯いてすごいですねぇ~。ホント、うらやましいですよ~。(英語で、こびへつらいながら言う)

は、その典型的な外人風貌に圧倒されて披露できずに終わりました・・・

なんとか、30分のプレに1時間の質疑応答を終えたら、通常の取材対応の5倍疲れました。唯一の救いは同行していたスウェーデン大使館の女性が可愛かったことでしょうか(笑)
そうそう、このプレには件のN女史も手伝ってくれたのですが、女史曰く「下僕さん、あの女の人好きでしょ。そう思って、あの人の席にあったミネラルウォーターちゃんととってあるから♪」

俺は変質者かぁ!

今日の女史、ホワイトデーということで部から簡単な贈り物を贈呈され、かなりご満悦な様子。それを見て下僕、懸案事項を片付けた気楽さも手伝って「僕はぶるぶる震えるダイエットのベルトを提案したんだけど~♪」とつい要らぬことを言ってしまいまして・・・
「今から人事部に言って来ます、セクハラ受けましたって報告しますからね!」と「キッ」という形容詞そのままの形相ですごんでおりました。

下僕の法則 その10
「練習で出来ても、本番で上手く出来るとは限らない」

 同 補足
「練習で出来ない場合、100%の確率で本番はより悲惨な結果を迎える」

下僕の法則 その11
「仕事において、「これ、ちょっとまずいかなぁ」と思った所は、必ず後で問題になる」

 同 付則
「『どうせ俺は関係ないし・・・』という理由でスルーした場合、大抵自分がその後始末をつけることになる。そして、その時には問題処理の難易度は倍増している」

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2006年12月29日 (金)

Runner!

今日はよく走った1日でした。

昼までパ○ン王国の練習に参加しまして・・・、いやぁ風が強かったですね。こんな日には足を動かさないと真ん中に当ってくれません。というわけで走り回ります。それでもタイミングが合わないショット多数あり(笑)

帰宅時にふと「最近飲み会が続いているから、少し有酸素運動でもしてみるか」との発想が頭を横切り、近くの江戸川沿いの土手をジョギングすることに。今から思うとこれが間違いの元。

土手は、予想はしておりましたがすごい風です。そんな中20分ほど走りました。いつもジンジャー氏に鍛錬の不足を責められておりますが、これで見返してやりますとも、えぇ。
つらくなったら、年明けのパコン杯での戦いをイメージします。

曰く「タコ君さんの地獄ラリーにつき合わされる辛さはこんなもんやないでぇ~」
曰く「フーミンさんの攻撃を凌ぎきるには、何といってもコートカバーや!サイドステップで戻らあかんでぇ~
曰く「ジンジャーさんのエロドロップ、最初の3歩でどれだけ近づけるかで取れるか決まるんや!あいつはいやな奴さかい、こっちが疲れた時には必ず多用してくるはずや!」
曰く「マイケル氏のスピンロブ、諦めたらあかんのや。急激に落ちるから、3歩下がって目一杯ジャンプすれば、意外とさわれるもんや!」
って何故関西弁やねん!?そりゃ雰囲気あるからや!

なんて感じで、強風の土手をあるときはサイドステップ、あるときは後ろ向き、と色々バリエーションをつけて走りました。おっさんが何やらぶつぶつ言いながら土手で暴れている・・・はたから見ればさぞかし怪しく映ったことでしょう(笑)

もうダメ~今日はこれで勘弁してください、という身体の声を聞いて帰宅しようとすると・・・

無い、無い、無い! 家の鍵が無いぃぃ~!!

そうです。強風のなかアップの上着がはためいており、しかも愚かにも横向いたり後ろ向いたりしてたんで、どこかに落としたらしいです・・・

いうわけで、涙目になりながらジョギングの強制延長です。

20分程さがしましたが、見つかりません・・・

仕方なく、近くの管理事務所までまたまたひとっ走りです。

息を切らせながら事務所に着くと、
「12/29から休業になります」との死刑宣告にも等しい張り紙が・・・

「迎春」とか何たらと、おめでたい文句を並べてある張り紙にありとあらゆる呪詛の言葉を投げつけながら事務所を後にするも、実は下僕大ショックです。
何たってトン(家内)は今日も仕事で夜まで戻らないし、お金ないし、携帯ないし、車の鍵もないし。定期もないし。カードもちろんないし。着ているのは薄っぺらいアップの上下のみ・・・どないしたらいいんでしょう・・・

寒風が汗を冷やして、身体に突き刺さります。
このままでは間違いなく風邪を引く・・・勇を鼓して交番に駆け込み、借金の交渉です(笑)

応対したのは若いお巡りさん。
突然の申し出に最初は「その様な対応はしてません!」の一点張り。そりゃそうでしょう。息を切らせたおやじが「家の鍵なくしたから金貸してくれ」「怪しいものじゃないから!」等と連呼するのですから。十分過ぎるほど怪しいって・・・

結局、粘り越しの交渉が効いたのか、それとも千円という少額融資に安心したのか、とにかく千円の調達に成功!これで切符を買って、トンの勤務先に向かいます。

ホットココアと地下鉄の暖房でやっと息を吹き返すも、いざ着いてみると、小生の格好は丸の内エリアでは完全に不審者です。考えた末「時差ボケ解消に皇居の周りをジョギングしている海外から出張のビジネスマン」に扮しよう、ということでサングラスをかけて再び走り始めることに。一瞬ナイスアイデア!と思いましたが、既に時刻は夕刻に近く、木枯らしが吹いているこの時期にジョギングするバカが他にいるわけもなく、周囲の視線を浴びながら、トンの勤務先のビルに駆け込みます。

トンは金融機関に勤めているため、セキュリティチェックが厳しいです・・・。スーツ姿のビジネスマンに並んで、アップ姿の私。しかもこのアップ、特に下の方は4年くらい前にユニクロで購入したボロボロの一品で、みすぼらしいことこの上ない。
こんなことならせめて勝負服ならぬ勝負アップを着てくるべきであった・・・などと考えたりしましたが、案の定、敏腕そうな警備員の目が光ります。どうやら衣類の新旧ではなく、種類そのものが問題とされているようです。

10分かけて事情を納得してもらい、トンとの接触に成功。現金2千円と家の鍵とマフラーをゲットして、再び駅までダッシュ・・・。ボロ雑巾のように帰宅しました。

もうジョギングはやめようっと。

下僕の法則 その9
「『ちょっと余力があるから』と余計なことをした場合、大体において失敗につながる」

同 付則
「余計なことを『こんなことをしちゃうなんて、俺なんて偉いんだろう』的に自分で盛り上がってやっている場合、『大失敗』する確率は90%。そして残りの10%は『目を覆うような失敗』となる」

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